番組審議会

更新日:2007 年 08 月 15 日
Love FM放送基準
九州国際エフエムは、九州北部地域の国際化への貢献・文化の向上・公共の福祉・産業と経済の繁栄に役立ち、平和な社会の実現に、放送によって寄与することをその使命とする。
われわれは、この自覚に基づき、民主主義の精神に従い、基本的人権と世論を尊び、言論および表現の自由を守り、法と秩序を尊重して社会の信頼に応えていく。
上記目的を実現するために、当社は放送番組を次の基準によって編集する。


○ できる限り多くの言語で情報を提供し、九州北部在住の様々な国の人々とコミュニケーションを図っていくことを目指す。
○ 放送内容は、従来のようにアップ・トゥ・デイトなニュースに限らず、母国の情報、災害時の緊急放送、生活面での必要な情報などをそれぞれの母国語で語りかけるような新しい概念の放送を目指す。
○ 報道番組は、すべての干渉を排し、政治・経済・社会上の諸問題に対して公正な立場を守り、対立意見の問題に関しては多角的に論点を明示する。
○ 教育番組・教養番組に関しては、対象を明確にして妥当な時間帯に編成し、必要な告知を実施する。
○ 娯楽番組は、聴取者に健全な楽しみを提供し、生活内容を豊かにすると共に、その育成を図る。
○ 社会の公安及び善良な風俗に反する放送は行わない。
○ 個々の番組の企画・制作・実施にあたっては、『日本民間放送連盟基準』を遵守することを基本方針とする。



更新日:2007 年 08 月 15 日
番組審議会だより
LoveFM(九州国際FM)では、番組審議会を年間10回(1月と8月を除く毎月1回)定期的に開催しています。

<番組審議会委員>
委員長:立石 揚志 (西南学院大学商学部教授)
副委員長:西 謙次郎(九州市民大学評議員・運営委員)
中垣 量晶((株)全教研代表取締役)
山崎 朖((社)北九州貿易協会専務理事)
野口 郁子(福岡市人事委員会委員)
安川 哲史 (安川タクシー(株)代表取締役)
ステファニー・アデル・ウェストン (福岡大学法学部教授)
唐 寅 ((財)福岡アジア都市研究所 主任研究員)
金 貞玉 (カナダラ韓国語教室講師)


今回は下記の通り開催・審議しました。



更新日:2007 年 08 月 15 日
「九州国際エフエム番組審議会 第105回」
日 時:平成19年7月13日(金) 16:20〜17:20


出席委員数:9名
立石 揚志(委員長)
西 謙次郎(副委員長)
金 貞玉
唐 寅
中垣 量晶
野口 郁子
山崎 朖
安川 哲史
ステファニー・アデル・ウェストン


会社側出席者:
右田 喜章(代表取締役社長)
松下 征雄(代表取締役常務)
坂田 隆史(営業制作部長)
森本 朗子(番組審議会事務局)



更新日:2007 年 08 月 15 日
番組審議会
代表取締役社長:本日は台風前の足元の悪い中、皆さんお集まりいただきましてありがとうございました。明日から3連休ということで、台風も心配されますが何事もないことを願っております。当社におきましては、大連の国営放送局と姉妹提携を結びまして本日式典が行われます。提携することによって、相互の情報交換や放送を結んだりということになるかと思います。ということで、本日も審議のほうをよろしくお願いいたします。

委員長:ありがとうございました。では、番組審議のほうへ入りましょう。

プロデューサー:本日ご審議いただきますのは「Asianbeat」という番組です。放送時間は毎週日曜日の午後7時から9時の2時間、生放送です。担当しておりますエアジョッキーはMimiといいまして福岡出身の女性です。海外の留学経験もありまして、アメリカで長く生活をしてたりと国際経験を持っていまして、普段福岡では英会話の講師もしております。特にアジアにつきまして、彼女はマレーシアに留学していたり、アジア各国を旅行したという経験を持っております。番組につきましては以前ご紹介しました「アジアユースカルチャーセンター」、県のほうから受託しております事業でありますが、こちらの番組のサイト「asianbeat」と連動しましてアジアの様々な文化、音楽、様々な話題を紹介する番組という位置付けとなっております。ただ、すべてがこのサイトと連動しているわけではなく電波は電波なりの情報の出し方、ネットはネットの特性を生かした情報の出し方がございますので、その辺はお互いの特徴を生かしながら情報の発信をしております。ただ、お互い補完関係にあると思っていますので、ラジオでできない事をネットで、ネットで中々広まらないことをラジオ、マスメディアでPRという関係を今後も保っていければなと考えております。コンテンツの中では、アジア各都市の話題、これは「Asian Revue」というコーナーでやっております。また福岡で活躍する日本人も含むアジア人、留学生から事業主、役者さんなどいろんな人が登場しております。こういった方をスタジオに迎えて紹介するインタビューコーナー「From Town To Town」というのもございます。それから基本的には月曜日、もしくは日曜日が「Asianbeat」のコンテンツの更新日となっておりますので、その新しいコンテンツを紹介する「Check The Web」のコーナーなどを放送しております。一部コンテンツを短縮したものを以前お届けさせていただいておりますので、本日はそちらを流しながらご審議をお願いしたいと思います。

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#1

プロデューサー:オープニングに関しては、その時々の話題に合わせたトピックスを、日常生活の中からひろって紹介しております。この日はたまたま「父の日」と重なっておりましたので、その話題を扱っております。
このAJをしていますミミは、しゃべりの仕事をしたことがほとんどなくて、去年の10月からこの番組が始まりましたが、ほとんど初体験に近いということがありまして、時々日本語に若者言葉が出たり、ということがございますが、その度に修正しつつオンエアをしていっているという状況でございます。

#2

プロデューサー:サイトを紹介するコーナーをお聞き頂いていますが、これはasianbeatのサイトをご覧いただくとよりお分かりいただけると思いますが、サイトの内容の紹介をラジオでしているコーナーになります。インタビューの部分が、まだ少し不慣れなところもありまして、10分近いインタビューになってしまっておりますが、そういう風に長くなった部分は、間に曲を挟みまして、少し内容を整理できるような時間をとるよう指導もしております。続きまして、中国のトピックを紹介しているコーナーをお聞きいただきます。

#3

プロデューサー:曲に関しては、日本を含むアジアの曲を中心に選曲しております。あまり耳馴染みのない曲が続いた時は、欧米のポップスもいれて聞く方を飽きさせないような選曲内容に気をつけております。これは以前放送しておりました「Asian New Standard」という前の番組でも同じような手法を用いていたのですが、できるだけアジアの音楽に馴染んでいただきたいということで、よりアジア各国いろんなところの音楽を取り入れるようにしております。最後は、「Asian Tips」というコーナーをお聞きいただきます。

#4
 
プロデューサー:お聞きいただいたのは「Asian Tips」というコーナーでしたが、先ほど申し上げました通り、この日は父の日でしたので、オープニングでは自分の身の回りの父の日の紹介、そしてこのコーナーでは、アジア各国での父の日事情の紹介という形でエンディングへとつながっていきます。
 この番組はパートを大きく分けておりまして、その分盛り込んだ内容も多くなっております。

委員長:では、審議を始めていきたいと思いますが、私から1点。この番組はWebと連動してやっておりますが、このような手法は珍しいのですか。

プロデューサー:独立したWebサイトとの連動というのは、非常にレアなものだと思います。放送局の中には、番組のHPを持っているということはありまして、番組があってHPがついてくるというケースは多いのですが、このように独立した「asianbeat」というWebサイト、独立した「Asianbeat」という番組があって、お互いに作用しながら成り立っているというのは少ないと思います。

委員長:そのサイトは常に見れるようになっているのですか。

プロデューサー:はい、見れるようになっています。この7月からリニューアルいたしまして、今までは福岡の情報やアジアの情報を一方的に発信して4カ国語で制作しておりましたが、7月からは福岡在住の留学生に取材を頼みまして、ブログ形式で彼らの見た福岡、自国のPR、それから留学生ということでいろんな勉強をしているので、その勉強のこと、自国のことで福岡の人に知って欲しいことなどをブログ形式でスタートしたところ、非常にアクセス数が増えてきていますので、喜んで頂けているのではと思っております。

副委員長:Webとラジオの相互の関係とはどのようなことですか。

プロデューサー:今は「asianbeat」のWebサイトのコンテンツ、今週はどういうことを更新しましたとか来週はこのような取材をしますなどの情報のお知らせをラジオでしております。インターネットはほっておくと誰もきてくれませんので、いかにそこのサイトに人をよんでくるかということが難しいところなんですけれども、幸い私どもはマスメディアでございますので、電波を使ってHPのPRをさせていただいているというのが一番わかりやすいかと思います。
 アクセス状況を見ておりますと、日曜日の8時から増えますので確実にラジオを聞きながらサイトを見ていただいている方がいると思っております。

副委員長:プロデューサーの説明で、AJミミさんは1年くらいという話がありましたが、私はこの素人っぽさがいいと思いますね。聞いていてすごく馴染みがあると思います。

プロデューサー:そうですね。非常に真面目な人柄なので、そこが表に出ていると思います。
 彼女は「〜ですね」という表現が非常に多いのですが、この表現は自分に対して納得させてそれを人に伝える時に出る表現で、よくそれが出てしまう傾向がありますので、今後気をつけていく点だと思っています。

副委員長:最初に出てきた曲は日本人の曲ですか。

プロデューサー:いいえ、韓国の東方神起というグループの曲ですね。日本語で歌っています。

副委員長:なんか聞いたことがあるような非常に親しみやすい曲でした。

プロデューサー:韓国では非常に人気のあるグループです。日本でもデビューしております。LoveFMでイベントもしました。

副委員長:全体的に非常に親しみのある番組なのですが、さっき言ったようにインタビューの部分で少し気になります。相手に質問を投げた後に、インタビュアが間が空いてしまったりなど、頑張ってほしい部分もあります。視点がアジアということで、LoveFMには絶対ないといけない分野だし全体的評価は高いですね。

委員:これは日曜日の夜にあるということなんですが、毎日は朝Daily Tipsという番組、土日は韓国語と中国の番組ということで、この「Asianbeat」とのアジアの番組とのすみわけはどのようになっていますか。

プロデューサー:朝のDaily Tipsに関しましては、それぞれの言語圏出身者で福岡に住んでいる人たちが、それぞれタイ語、インドネシア語、スペイン語、ポルトガル語、タガログ語で30分間放送しておりますが、これはどちらかといいますと居住者向け、それぞれの言語圏から福岡に住んでいる人向けということになります。
 平日の夜「Around The Globe」という番組もしておりますが、これは言語圏出身者という人よりも、それぞれの言語圏に興味を持っている人向けということで放送しております。ですので、中国語の番組であれば、中国語で話しますし、中国の音楽もかけますし、日本語でも話しをいれたりしています。
 土曜日の朝に「China Updates」という番組を放送しておりますが、これは北京の放送局が制作しました小さなコーナーを入れながら、今の北京を知ってもらおうという趣旨でやっております。
 この「Asianbeat」に関しましては、やはり福岡とアジアというのを強く意識しまして、例えば中国、韓国という国括りではなくて、必ず1つの話題に関しましてアジアのいろんなエリアを話題として取り上げ、福岡との結びつきを深めていこう、それから文化にしても伝統芸能、民族芸能だけではなく、AYCCで掲げている若者文化交流、音楽、演劇など若い人たちが好む文化を中心にやっております。

委員:今回は「父の日」をテーマにしておりましたが、非常に面白い視点だと思いました。毎回このようなテーマを決めているのですか?

プロデューサー:生放送ですので、できるだけ旬なものを取り上げて構成していっています。

副委員長:これはどちらかというと、日本人にアジアの今を知らせる番組なのですね。

委員:私も楽しく聞かせて頂きました。とてもLoveFMらしい番組だと思います。話題も「父の日」だけでも、各国全然事情が違うんだなと分かりましたし、いろんな面で知らなくて楽しいこと、驚くことが沢山あるので、話題には事欠かないと思います。LoveFMからアジア各国住んでいる人たちにネットワークが出来て、各国に広がっていくんじゃないかなと思いました。とてもLoveFMらしいいい番組だなと思って聞きました。
 それから、若いサブカルチャーと言っていいかわかりませんが、いろんな分野の話題も取り上げているので、若い人に人気がでてくるのではと思いました。
 AJのミミさんも、少したどたどしいところもありますが、そこが素人っぽさがでていて逆に親しみがもてますね。好感度高いです。

委員:みんな感じることは同じようですね。ミミさんの新鮮味が逆にいいのかなと思います。
玄人っぽくなると特徴が無くなって、伝える内容も薄くなってしまうのではと思います。
 この番組は、これから先楽しみと苦しみが共存した番組だなと思いました。すなわち、独立ネットとリンクするというのは、今多分サイトに対して、ラジオの方が大きく貢献していると思うんですよね。ある段階から、ネットのほうからフィードバックされてくることがあると思うし、そのことを意図した放送の仕方というか、うまくやっていく放送の仕方があると思うんですよね。そういう意味では、もっと専門的なプロジェクトを組んで、この番組をどのように展開させていくのかという、突っ込んだ研究と議論をして、中・長期的にこの番組の位置付けを成長させていくとか、仕掛けをしていくんだという議論をすることも必要なのかなと思います。
 他のアジアの番組との位置づけもきちんとされているようですので、この番組を軸に広がっていくでしょうからLoveFMらしい、もっと研究する価値のある番組だなと思いました。
 もうひとつはテーマですが、テーマの設定を考える時に文化とか人間を基準にした付帯的な要素、ここをグッと掘り下げていくと、テーマの中で非常に深い議論ができる番組になるのではないか、ポリシーをどのようにもっていくか非常に重要なところだとかんじさせる番組だと思いました。

委員長:この番組は何年目になったのですか。

プロデューサー:この「Asianbeat」になってからは、まだ1年です。

委員長:Webサイトと提携してからはどのくらいですか?

プロデューサー:提携も昨年の10月からですね。

委員:2時間番組の中で、何曲くらい流すのですか

プロデューサー:1時間で多くて6曲くらいですね。この番組は少ないほうです。

委員:10分に1曲という感じですね。話が長く、とりとめのない感じですね。この「Asianbeat」というタイトルを聞いた時、アジア各国の曲がずっと流れているかと思っていたら、逆でトークのほうが長いんですね。もう少し、一つ一つの話を短く工夫されるとメリハリがついていいと思います。

プロデューサー:彼女の場合、どうしても長くなりがちなんですね。なのでディレクターにも、その辺工夫するような指示は出しております。

委員:生放送なので、難しいところだと思います。

委員:タイトルはすごくいいですね。
 私も、話と音楽の割合が気になりますね。音楽がもう少し増えるといいかと思います。
 あとブログがスタートしたと聞きましたが、そのブログはどのように活用されているのでしょうか

プロデューサー:ブログがスタートしたのは、まだ今月でございまして、まだそれをお送りする段階ではありません。ブログを書いて下さっている方、中国の方ですが、先週スタジオに登場いたしました。自分がこのような気持ちで福岡に来て、ここがいいとか、ここが自国と違うということをブログに書いてもらっているのですが、それをもっと広げて放送では話をして頂いています。ですので、今後もブロガーのコーナーというのを作っていこうと思っております。今ブロガーが10人いるのですが、変わったところではウランバートル出身とか、ミャンマー、クアラルンプールなど多岐に渡っています。そういった意味では他の番組と差別化を図れるのではないかと思っております。

委員:このAJは素人っぽいのがいいので「です、ます」など、現代っ子風を出してもいいのではないでしょうか。聞いているうちに個性がない部分もあって、修正されているからそのようになっているのかなと思いました。そうなると、普通の番組と変わりがないですよね。
 インタビューは日本人にインタビューより、福岡に住むアジアの外国人にしたほうがいいのではないかと思いました。新しく開拓していくと面白いと思います。
 そういう意味でネットを見ながら放送を聴くというスタイルもいいと思います。

委員:ネット開いていますか、という始まりで連動させていくスタイルはいいと思いますね。

委員:この「Asianbeat」という番組は、ネットで見てみたいと思わせる番組なんですよ。一つきになったのは、ライブの中継を流したときに音質が落ちていたんですね。それが、なかなか改善されていなくて残念でしたね。

プロデューサー:以前の分は、録音先の機材があまりよくないということがありました。

委員:ミミさんの話し方は、物をゆっくり伝えているのでいいですよね。

委員長:さて、そろそろ意見が出揃ったところで大丈夫でしょうか。
ではこれで終わりたいと思います。