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  • 【毎週日曜日18時更新(たまに変更)】京都を拠点に活動する劇団・ヨーロッパ企画による福岡発オリジナル番組『こちヨロ(こちらヨーロッパ企画福岡支部)』のPodcastオリジナル番組。ヨーロッパ企画の情報をはじめ、ラジオ番組の裏側から、ふたりの日常や、皆さんから頂いたメッセージで成り立つ番組。自称「(ヨーロッパ企画ファンにとっての)沼」。Podcastのオリジナルの出演は、【ヨーロッパ企画】の石田剛太と、ダンスカンパニー【男肉 du Soleil(おにく ど それいゆ)】の団長こと池浦さだ夢。番組情報をメッセージはtwitterアカウント:@kochiyoro / 番組への参加はメールでkochiyoro@gmail.com で

    [ヨーロッパ企画HP] http://www.europe-kikaku.com/


夏の終わり。僕には報告する義務があります。

2015.09.05[Sat] 12:00

夏が過ぎ風あざみ。誰の憧れにさまよう……青空に残された……私の心は夏模様。

 

構成作家の団長です。タイトルは何か犯罪を告発するかのようになってますが、安心してください。

 

普通のブログですよ。

 

少し更新が滞ってました。

 

夏、ですね。

 

石田さんは元気です。今夜放送ありますからね。ちゃんと聞いてくださいね。

まるで夏休みの宿題を一気にやるかのように、締めの一杯を三連打したいと思います。つまり締めの三杯ですね。

 

カマゲン!

 

夜空ノムコウ(トサカクテル)After Story 締めの1杯
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恋愛するってことは、何かと戦っているような気持ちになる。

想いを届けたいけど、届かない想い。
会いたい時に、会えない寂しさ。
誰かが決めてしまった恋のルールと。

恋愛は自由。
でも、自由って、昔から戦いとともに存在したもの。
勝ち取るためには、戦いが必要だ。

でも、今回は、その戦いに負けちゃった。

彼と別れた。

「遠距離恋愛って、やっぱり続かないよね…」
どこかの誰かさんが言っていた、恋のルール。

「そんなことないもん。実際に遠距離のみんなが別れたってこともないし」
私たちも、そんな別れないふたり。
だと思っていた。

東京と大阪。
1つの空で繋がっていたと思っていたけど。

男性:「色々考えたけど、このままだといけないと思った

女性:「嫌いになった?」
男性:「いや、そうじゃない。そうじゃないけど。会いたい距離が保てなくなって」
女性:「会いたいよ」
男性:「会いたいけど、さようなら…ありがとう」
いつの日か、突然やってきた彼が立っていた窓の向こうに、オレンジの空が続いていた。
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トサカクテルの締めの一杯ですね。新幹線の中で書いたのかな?宮D、えらい冬の風の匂いがしまんなあ!

 

テニスが好きな理由 After Story 締めの1

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女性:「ねぇ、いま入ったよね」

男性:「あぁ、入ったよ。完敗だ。君の勝ちだよ」

女性:「やったー」

 

僕は初めて彼女に負けた。

いや、練習を真面目に続けてきた彼女には、この言い方は失礼だ。

彼女が初めて僕に勝った。

 

男性:「前に、テニスを始めたのは、テニスをやっている僕が好きでテニスを始めたって言ってたのに、こんなに強くなって」

女性:「そうね、そんなこともあったかしら?うふふふ…」

彼女はタオルで汗を拭きながら、太陽にも負けないくらいの眩しい笑顔で僕の顔を覗き込んだ。

 

女性:「ねぇ、悔しい?」

男性:「いや、1度くらい」

女性:「やっぱり、悔しんだ!」

僕の負けず嫌いの性格は、彼女も知っている。

だからこそ、僕に勝った彼女は、とんでもない優越感に浸っている。

 

女性:「何買ってもらおうかな?」

男性:「そんな約束した?」

女性:「往生際の悪いオトコねぇ。美味しいものにしようかな?」

彼女の嬉しそうな顔を見ていると、悔しさが吹き飛んで行った。

 

男性:「なんでもいいよ」

女性:「じゃあ、ずっとアナタと一緒にテニスが、この先も楽しめますように」

男性:「いつでもお相手します」

女性:「この先、ずうっと。何があってもずうっと」

男性:「あぁ、この先、君とずうっと」

僕がそう言うと、彼女が僕の頬にキスをした。

 

女性:「ハネムーンには、ラケットを持って行きたいわ」

男性:「おいおい、まだ、何も決まってないだろ」

彼女は、僕にボールを渡した。

 

女性:「ここからは、あなたのサービスゲームよ。よろしくお願いします」

僕はボールを受け取り、改めて靴も紐を結びな直した。

 

男性:「よろしくお願いします」

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ここからは、あなたのサービスゲームよ。宮Dもこの作品のヤバサに引っ張られたか?これは僕が味わってきたカクテルの中でも最も安いカクテルでしたからね。消毒用のアルコールクラス。しかし、宮Dがちゃんと酒にはしてくれましたな。

 

彼女の泡ひげ After Story 締めの1

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彼女とパッタリと連絡が取れなくなって半年。

片思いの僕の想いは、相変わらず一歩通行のままだ。

 

今年は、いつもより早く初雪が観測されたましたとお知らせのニュースがスマホの画面に表示される。

辺りは、寒さに加え、年末の慌ただしさで活気にあふれていた。

 

そんな冬の午後。

 

僕はカフェでチャイティーラテを飲みながら外を眺めていると、ひとりの女性が入店してきた。

メガネをかけ、イヤホンをし、スマホを触りながら入ってきたその女性に、それ以上も、それ以下もない想いだった。

 

女性:「あれ?」

オーダーを終えた先ほどの女性が、僕に声をかける。

 

女性:「ひさしぶり〜。元気?」

僕は声の方へ目線を向けた。

そこには大きなマグカップをもった同級生の女の子が立っている。

 

男性:「おぉ、ひさしぶり。わからなかったよ」

彼女は、僕が想いを寄せる彼女の親友で、卒業してからも何度か飲みに行ったことがある間柄だった。

当然、僕の彼女への想いも知っている。

 

女性:「今日は仕事?…って、感じでもないね。休み?」

男性:「あぁ、休み。そっちは?」

女性:「ちょっと溜まっていた仕事を終わらせてきたところよ」

男性:「じゃ、これから休み?」

女性:「まぁ、そんなとこね。お昼過ぎちゃったから、なんだか休みの日を損した気分だけどね」

彼女は、荷物をとなりの椅子に置き、僕の目の前の席に座った。

 

女性:「ねぇ、聞いてる?あの子、春に結婚するってはなし…」

男性:「え?」

僕の反応を、彼女は見過ごさなかった。

 

女性:「ごめん。まだ聞いてなかったかぁ…」

男性:「いや、いいよ。それはよかった」

それって、どれだ?

僕は自分の言葉と感情に疑問を抱いた。

 

男性:「長く付き合っていた彼と?」

女性:「うん。色々喧嘩とかしてたみたいだけど、やっぱりこの人って思ったみたい」

男性:「そっか」

それ以上の言葉が出なかったけど、動揺を彼女に悟られまいと、僕は言葉を続けた。

 

男性:「どおりで、今年の冬は寒くなるのが早いわけだ」

女性:「ほんとね。ふふぅ」

失恋した男を見ながら、大きなマグカップで彼女はラテを飲む。

 

男性:「ついてるよ、ひげ」

彼女のくちびるにラテのあわがつく。

 

女性:「どう、ときめいた?」

僕の好きだった彼女とは、まったく違うタイプの彼女。

なぜこのふたりは仲がいいんだろって、これまで何度も思ったことがあった。

その答えと同時に、僕は何かに気づいた。

男性:「そうだな」

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カフェで一人でチャイティーラテなんて飲むやつはあかん!男は麦茶や!こら!

 

次回からは平常運転!

DJ紹介

  • 石田剛太 (ヨーロッパ企画)
  • Gouta Ishida (Europe-Kikaku)
  • いしだ ごうた
    1979年6月3日生まれ、愛媛県出身
    俳優/ラジオパーソナリティ
    趣味/写真・ラジオ鑑賞
    特技/バレーボール

    99年、第2回公演よりヨーロッパ企画に参加。以降、ほぼ全本公演に出演。
    多数の外部出演にくわえ、イベントでのMCや、ラジオパーソナリティとしての活動も多い。
    また、「ヨーロッパ企画の暗い旅」などのバラエティでも活躍。

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