こちヨロ（こちらヨーロッパ企画福岡支部）

もう八月ですねー。こちヨロ聞いてくれましたか？作家の団長です。

 

石田さんはメールが届いてものすごく喜んでいました。皆様、ガンガンメールを送ってください！そして石田さんが喜びすぎて、喜び死にしちゃうぐらいに！

さて。そろそろあのコーナーですよ！

 

今回はねえ、僕は怒ってます！

 

「イシダカクテル～宮原Dの締めの一杯～」
これは、ラジオドラマ「イシダカクテル」を聞いて妄想が暴走した西日本一チャラいDJシステムを持ち歩いているDである宮原Dの文学的妄想の爆発です。

 「小さな嘘」After Story

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女性「相変わらずね」

嫌味ではなく、僕を間違いなく見つけたという雰囲気の彼女の声は、白い息となり、僕を覆う。
店の半屋外のカウンターに座る僕は本を読んでいた。

男性「こんな寒い日にビールを飲んでることがかい？」
”少し遅れる、先に1杯でも飲んで待っていて”という彼女からのメールに僕は、ビールを注文していた。

女性「いいえ、そうじゃなく、、、ね、リチャードさん」
彼女は僕が読んでいたリチャード・バックのイリュージョンを見つめながら言った。

彼女にあった夏から数ヶ月。
僕らは付き合うようになり、どことなく結婚を意識し始めていた。

男性「そうだね、僕は本を読むのが遅い」

女性「ねぇ、憶えてる？あの晩、アナタはこの本を私のベットに忘れていったこと」

男性「もちろんさ。君も、読んでるって言ってたけど、もう読み終えたのかい？」

女性「そうよ、あの時あなたが忘れていって、少し読み出して気になってしまい、返却したあと本屋で買ったの」

男性「それで、こんな本を読む男とは付きあえなくなった？」
あたかも最後まで読み終えたかのように僕は彼女に問いかけた。

女性「ううん、そんなことないわ、、そうじゃなくて」

男性「そうじゃなく。。」

女性「どんなことでもいいの。1つのことをお互い素晴しいと思えたり、感銘を同じように受けることって素敵なことでしょ」

男性「そうだね」

女性「そしてもっと近づけると思うわ。だから、早く読み終えて感想を共有したいの」

男性「共有できなかったら？」

女性「そのときはそのときね」
彼女は、本音ではない顔をした。その顔は微笑んでいた。
そんな彼女の微笑みに、早く本を読み終えたいと思った。

読み終えることで、また1つ生み出されるであろう共感。
僕らは価値観を重ねあうだろう。
そしてまた１つ、大きな決断へと、僕らは進む。
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今回はオンエアを聞いてもらうとわかるように
コーナーの締めで石田さんに締めの1杯をふられるような形になっていたので
ちょっとちからが入ってしまい締めの1杯+αの量になってしまました。

 

 

ということです！なぜ僕が怒ってるかわかりますか？締めの一杯はとても素晴らしい。分量、内容、リチャードバックのイリュージョン。素晴らしい。問題は、北半球一チャラい宮原Ｄからのメールに書かれていたこの文章！もう一度載せましょう。

 

今回はオンエアを聞いてもらうとわかるように
コーナーの締めで石田さんに締めの1杯をふられるような形になっていたので
ちょっとちからが入ってしまい締めの1杯+αの量になってしまました。

 

こんなもん、石田さんに振られたからって言い訳っぽく言ってるけど……宮原Dの妄想がドライブしすぎてるだけやがな！しかも何を生き急いでいるのか、最後しまましたってなってるし！

 

これは、宮原Dを素直にさせるために石田さんもろとも往復ビンタをしないといけないなぁと。大きな決断へと、僕は進む。