スマイリーズ ミュージック ジャーニー #3

2014.09.24[Wed] 00:00

ヒートウェーブ

80年代後半になると、前回書いたバンド達が東京に進出。メジャーレコード会社からデビューを
果たし、地元はしばし沈静化していました。
ちなみに1988年は、拠点を東京に移していたアンジーがメジャーデビュー。この年はバンドブーム世代と呼ばれ、同年ジュン・スカイ・ウォーカーズ、筋肉少女帯なども次つぎとメジャーデビューしていく年でした。

90年代に入ると、89年に始まった、TBSの深夜番組「三宅裕司のイカすバンド天国」(通称イカ天)の影響で、空前のバンドブームが起こります。小生も東京に進出してはいたものの、バンドはすでに解散していたため、その閉塞感からブームを冷ややかな目で見ていたものの、瀕死のライブハウスが次々と一夜にして満員になる現実を目の当たりにして、人を動かす”音楽の力”を実感しました。
そんな中、90年にヒートウェーブ「柱」が、メジャーの巨塔エピックソニーからデビュー。長きにわたる地元での活動を経てリリースされただけに、ある意味ブームへのカウンターアクションのようで、小生には胸がスカッと晴れる思いでした。

この頃から福岡は、情報がメディアや街にあふれかえるようになっていき、福岡らしいローカルアイデンティティーは徐々に薄らいでいっていたように思います。膨大な情報とともに何か大切なものを埋没させていくのでは、という焦燥感と危機感を抱いていました。
そんな博多に95年、後の音楽界に絶大な影響をあたえたバンド、ナンバーガールが誕生。この続きはまた次回。

 

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