ラブスタ法律相談所【第32回】  

2017.06.13[Tue] 15:45

TENJIN UNITED法律相談コーナー!「ラブスタ法律相談所」 !!
福岡県弁護士会所属 「古賀克重法律事務所」 古賀克重弁護士があなたのお悩みにアドバイス★

本日はリスナーからの質問メールに、古賀弁護士がお答えくださいました!

■ 質問内容 ■
私の父は食品・雑貨の販売会社をしています。8年前、ある会社へ商品を納めましたが毎月請求書を出しているにも関わらず、支払いをしてくれなかったそうです。
さらに5年前、その会社社長が警察に逮捕され、服役中のようです。父は社長の奥様宛てに請求書を渡していましたが、それから半年もせずその会社は閉鎖されてしまいました。
現在は社長の自宅に請求書を持って行っている状況ですが、一度社長の奥様から「なぜ私が払わないといけないの?」と言われたそうです。
こういう場合はどうしたら良いでしょうか?会社がなくなってしまった場合は、請求書を出すのも無駄なのでしょうか?

TOMOMI:複雑そうな内容ですが、一体どうなるのでしょうか?

古賀弁護士:売買金額が分かりませんが大変な状況のようですね。仮に売買金額300万円、相手の会社をA会社として説明していきましょう。お父さんはA会社に売買代金300万円を請求できます。

TOMOMI:でも警察に逮捕されてしまったということで難しそうです。

古賀弁護士:その話になる前に、一つ注意しないといけない大事なポイントがありますが、分かりますか?
ヒントは8年も前の売買契約という点です。

TOMOMI:確かにかなり前の話ですね・・もしかすると昔の売買契約ですと請求できないとか、あるのですか?

古賀弁護士:はい、「時効」という問題です。

TOMOMI:なんか聞いたことあります!

古賀弁護士:時効とは、権利関係が不安定になることを避けるために、民法や商法で請求できなくなる期間を定めているものです。売買代金請求権のような債権は原則として10年になります。

TOMOMI:すると相談者の場合、8年前の売買ということですから大丈夫そうな・・・?

古賀弁護士:民法上、債権は原則として10年の消滅時効になりますが、職業毎に例外が設けられているんです。「小売商人が売却した商品の代価」については、民法173条で2年の消滅時効にかかります。よってご相談のケースでも2年の消滅時効にかかってしまいます。

TOMOMI:そうなんですか!!すると6年前、つまり逮捕される前に消滅時効にかかっていたということですね。本当はどうしておけば良かったのでしょうか?

古賀弁護士:会社を被告として民事の裁判を起こすことは可能です。ですから会社相手に裁判を起こして300万円を支払え、という判決を取っておくべきでした。判決を取っておけば、10年間は有効ですから、将来回収する可能性を確保できたわけです。

TOMOMI:でも会社が閉鎖されたということですからやはり難しそうです。

古賀弁護士:そういう場合は、会社だけではなく、会社代表者個人の責任も追及して被告にして訴えておけば大丈夫です。


TOMOMI:なるほどですね。ちなみに、この相談者のお父様は、社長の奥様に請求書を送っているそうですが、これは法的に意味がありますか?

古賀弁護士:法的には意味がありません。まず売買代金を請求できる相手は原則、商品を購入した会社です。会社代表者の個人責任を追及できるケースもありますが、代表者の妻は、連帯保証人になっているような場合を除いては、一切法的責任を負いません。
ですから社長の奥様に請求書を送る行為は、法的には意味がないということになります。

TOMOMI:そうなんですか。でも、それだと泣き寝入りになってしまいますね。


古賀弁護士:時効にもかかっていそうですが、社長宛の請求書をご自宅に出しておくということは可能です。ですが、時効を主張されれば残念ながら回収はできません。お父さんは商品・雑貨の販売をされているということですから、時効管理はとても大事です。

TOMOMI:でも時効期間って、10年とか、5年とか、2年とか色々あって面倒です。


古賀弁護士:はい良いご指摘です。民法が改正されることになりました。消滅時効について今日お話しした民法173条など職業別に短期消滅時効を定めた規定は削除されます。そして債権者が権利を行使できることを知った時から5年、行使することができる時から10年に統一されることになりました。

TOMOMI:それでも早めに動かないと5年で消滅してしまうということですね。

古賀弁護士:はい、債権回収や損害賠償というのは、早めに着手して早めに手を打つことが大事です。もちろん判決を取っていても結局回収できないこともあります。ですが、私の経験では、1000万円を超える売買代金について、会社だけでなく社長個人も被告として勝訴判決を取ったケースがあります。その後、社長が自殺されて保険金が家族に入ったという情報を入手して、家族に勝訴判決を示して交渉して全額回収できたこともあります。


TOMOMI
:法律問題、法律紛争は早めのアクション!が大事ということですね。

古賀弁護士、本日もありがとうございました!

 

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  • Tomomi
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    興味あること・趣味:スポーツ観戦(バスケ、野球、サッカー、アメフトなど)
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  • Darrell
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  • DJ ネーム:ピアノマン・ダリル
    誕生日:12月27日
    血液型:O
    出身地:カリフォルニア、USA
    これまでの経験:20年以上にわたって、シンガー&ピアノマンをやってきた。CM用にもたくさんのナレーションやヴォイスワークも経験がある。
    訪れたことのある国:北米、ヨーロッパ、アジア、インド
    特技:誰にも負けない音楽知識!
    興味あること・趣味:ミュージシャンにとって、趣味と仕事の境はない...
    好きな音楽:ジャンル&時代に関わらず、心を動かす音楽が大好き

    音楽ファンのあなた!ぜひ、僕の番組をチェックしてください。曲&アーティストの歴史や裏話を誰よりもアツク語る!たまには相棒のピアノを連れてきて、生演奏もON AIR!

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