番組審議会

更新日:2025年05月13日

LOVE FM放送基準

ラブエフエム国際放送は、貢献・文化の向上・公共の福祉・産業と経済の繁栄に役立ち、平和な社会の実現に、放送によって寄与することをその使命とする。
われわれは、この自覚に基づき、民主主義の精神に従い、基本的人権と世論を尊び、言論および表現の自由を守り、法と秩序を尊重して社会の信頼に応えていく。
上記目的を実現するために、当社は放送番組を次の基準によって編集する。


○ できる限り多くの言語で情報を提供し、九州北部在住の様々な国の人々とコミュニケーションを図っていくことを目指す。
○ 放送内容は、従来のようにアップ・トゥ・デイトなニュースに限らず、母国の情報、災害時の緊急放送、生活面での必要な情報などをそれぞれの母国語で語りかけるような新しい概念の放送を目指す。
○ 報道番組は、すべての干渉を排し、政治・経済・社会上の諸問題に対して公正な立場を守り、対立意見の問題に関しては多角的に論点を明示する。
○ 教育番組・教養番組に関しては、対象を明確にして妥当な時間帯に編成し、必要な告知を実施する。
○ 娯楽番組は、聴取者に健全な楽しみを提供し、生活内容を豊かにすると共に、その育成を図る。
○ 社会の公安及び善良な風俗に反する放送は行わない。
○ 個々の番組の企画・制作・実施にあたっては、『日本民間放送連盟基準』を遵守することを基本方針とする。



ラブエフエム国際放送番組審議会からのお知らせ

第227回 番組審議委員会 議事録概要

● 開催日時 2025年4月11日(金)18:00〜
● 開催場所 ラブエフエム国際放送株式会社
● 出席委員
  岡 幸江(委員長)
  姜 益俊(副委員長)
  須内 洸至
  平石 美紗希
  柳田 駿

● 議題
番組「ライフサポーター・あなたを守る防災ラジオ ~西方沖地震から20年、つながる未来~」
2025年3月8日(土) 12:00〜13:00

● 議事の主な内容
番組制作プロデューサーより、番組の概要について説明があり、委員の皆様からは以下のようなご感想、ご意見をいただきました。

・真面目すぎてかなりハードルが高いと感じました。昔話になるのではなく、「警戒してほしい」「注意してほしい」というポイントを押さえた警戒喚起も足りないと思います。
・外国人にも伝わるような多言語対応の情報提供など、別の視点も必要だと感じました。外国人視点の意見も取り入れるべきではないかと思います。
・有識者の発信力の見せ方やラジオ局側の工夫が課題だと感じました。緊張感が薄く、啓発という意味ではもう少し強い言葉でも良かったかと思います。内容自体は興味深く、西山断層の存在など新たな発見もありましたが、やはり聴き手の防災意識によって受け取り方に差が出ると感じました。
・防災の重要性を分かっていながら、放送内容が淡々としていて熱意が伝わらないのが残念です。また、福島や神戸のような大きな地震の被災体験を参考にして、ラジオがどれだけ役立つか、避難所での現実などをもっと伝えるべきだったと感じました。実体験に基づく具体的な話を盛り込むことで、リスナーに防災意識をより強く持ってもらえる番組作りができたのではないかと思います。
・番組全体の構成がごちゃごちゃしており、冒頭部分では特に混乱気味でした。ラブエフエム単独で進めた方が聴きやすいのではないかとも思いました。6局同時放送という試みは面白いものの、結果としてまとまりに欠け、聴きにくさも目立ちました。
・DJの方の反省の言葉やインタビューが印象的で、リスナーとしても引き込まれました。しかし、その後アナウンサーが小学生時代の体験談を話すパートでは、あまり内容が深まらず、時間の使い方に疑問を感じました。さらに、教授による専門的な解説が続きましたが、話し方が淡々としていて、重要な内容にも関わらず心に響きにくかったです。特に、原稿を読むだけのような棒読みが目立ち、ラジオ特有の「耳で伝える力」が弱かったと感じました。防災意識を高めるには、怖さを伝えたうえで、「自分たちは何をすべきか」をもっと明確に伝えてほしかったと思います。
・地図を見ながらお話しされていた部分は、特にリスナー側は聴きにくかったと思います。
・防災の話では、イメージできる人とできない人で理解に差が出てしまうのは仕方ない面もあります。例えば「スマホで地図を見ながら想像してみてください」といった一言があるだけで、リスナーにとって状況をイメージしやすくなるかもしれません。リスナーを誘導するような声かけを意識するだけで、番組がもっと聴きやすくなると感じました。
・この制作物は、単なる1局だけのものではなく、共同制作によって公共性の高いコンテンツになっており、もっと幅広く活用できるのではないかと思います。例えば、公民館など地域の場にCDなどで配布し、住民同士で防災について語り合う場を設ける教材として利用することも考えられます。すべてを聴かせる必要はなく、要点を抜き出す形でも十分に役立つはずで、非常にもったいないと感じました。
・耳だけで情報を受け取るラジオだからこそ、最初に全体像を示すことが重要だと思います。番組冒頭でDJが全体のメニューを紹介するだけでも、リスナーの理解度がぐっと高まるでしょう。せっかくNHKの気象台や各局の強みを生かした情報が盛り込まれているので、聴き手が内容を整理しながら楽しめるよう、編集や見せ方にも工夫ができるとよりよい番組になると感じました。


次回番組審議委員会は5月に開催予定です。


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