番組審議会

更新日:2006 年 12 月 05 日

Love FM放送基準

九州国際エフエムは、九州北部地域の国際化への貢献・文化の向上・公共の福祉・産業と経済の繁栄に役立ち、平和な社会の実現に、放送によって寄与することをその使命とする。
われわれは、この自覚に基づき、民主主義の精神に従い、基本的人権と世論を尊び、言論および表現の自由を守り、法と秩序を尊重して社会の信頼に応えていく。
上記目的を実現するために、当社は放送番組を次の基準によって編集する。


○ できる限り多くの言語で情報を提供し、九州北部在住の様々な国の人々とコミュニケーションを図っていくことを目指す。
○ 放送内容は、従来のようにアップ・トゥ・デイトなニュースに限らず、母国の情報、災害時の緊急放送、生活面での必要な情報などをそれぞれの母国語で語りかけるような新しい概念の放送を目指す。
○ 報道番組は、すべての干渉を排し、政治・経済・社会上の諸問題に対して公正な立場を守り、対立意見の問題に関しては多角的に論点を明示する。
○ 教育番組・教養番組に関しては、対象を明確にして妥当な時間帯に編成し、必要な告知を実施する。
○ 娯楽番組は、聴取者に健全な楽しみを提供し、生活内容を豊かにすると共に、その育成を図る。
○ 社会の公安及び善良な風俗に反する放送は行わない。
○ 個々の番組の企画・制作・実施にあたっては、『日本民間放送連盟基準』を遵守することを基本方針とする。



更新日:2006 年 12 月 05 日

ラブエフエム国際放送 番組審議会からのお知らせ

LoveFM(九州国際FM)では、番組審議会を年間10回(1月と8月を除く毎月1回)定期的に開催しています。

<番組審議会委員>
委員長:立石 揚志 (西南学院大学商学部教授)
副委員長:西 謙次郎(九州市民大学評議員・運営委員)
中垣 量晶((株)全教研代表取締役)
山崎 朖((社)北九州貿易協会専務理事)
野口 郁子(福岡市人事委員会委員)
安川 哲史 (安川タクシー(株)代表取締役)
ステファニー・アデル・ウェストン (福岡大学法学部教授)
唐 寅 ((財)福岡アジア都市研究所 主任研究員)
金 貞玉 (カナダラ韓国語教室講師)


今回は下記の通り開催・審議しました。

「九州国際エフエム 番組審議会 第98回」

● 日 時:平成18年11月10日(金) 16:20〜17:20
● 出席委員数:6名
 立石 楊志
 西 謙次郎
 山崎 朖
 金 貞玉
 唐 寅
 野口 郁子
 [会社側出席者]
 松下 征雄
 鹿児嶋 俊輔
 中牟田 由美

● 番組審議会
代表取締役常務:本日はお忙しいところお集まりいただきましてありがとうございます。
それでは、本日も番組の審議の程よろしくお願いいたします。

委員長:資料によると、今年に入ってラブエフエム会員数も、ホームページへのアクセス数も更に増えているようですし、大変興味のあるありがたい状況だと思います。
それでは番組審議をはじめます。まずは事務局より説明をお願いします。

プロデューサー:今日、皆様にご審議頂くのは、毎週日曜日、深夜23時から25時の2時間オンエアしている「Week in Rock」です。エアジョッキーはモーゼスというアメリカ人が担当しています。
 番組の内容としては、タイトルの通り、特にアメリカ・イギリスのロックを中心とした専門番組です。AJのモーゼスは、若干日本語も盛り込みつつ、基本的にはネイティブの英語を中心としてアーティストや楽曲の紹介をして番組の構成をしています。
 主なコーナーとしては、「ホットトラックス」というチャートを紹介するコーナーや、アーティストを1人ピックアップして紹介するコーナー、福岡に来福しているアーティスト紹介など、色々な角度からロックミュージシャンにスポットをあてて、曲とともに紹介していくというスタイルの番組となっています。かなり趣味性の高い番組ですので、リスナーも、こういった音楽が好きな人に絞って、楽しんで頂ける番組をということで展開しています。 
それでは、よろしくお願いします。

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プロデューサー:以上、ダイジェストでお聞き頂きました。
オープニングの部分では、この週はたまたま来福していたイギリスのアーティスト「フィーダー」というグループに、1名日本人のメンバーがいまして、そのメンバーのコメントが録れたということで、オープニングで紹介させて頂きました。番組全体もBGMや効果音も含めて、全体がロック音楽のような形で構成していますので、審議委員の皆様には、ちょっと聞きづらいというところもあるかもしれませんが、逆に言えばそういうものを好まれるリスナーにとっては、番組の構成も含めて楽しんで頂ける内容かと思います。
「ホットトラックス」というコーナーは、週代わりでアメリカやイギリスの、いわゆる通常のヒットチャートとは違うロック専門のチャートを、フラッシュ形式で紹介した後、その中の曲をオンエアしてお聞き頂くという構成になっています。また、「ロック イン フクオカ」のコーナーでは、時間を多目にとって、レコード会社のプロモーターの方にゲストに入って頂いて、所属するアーティストが来日・来福するタイミングでピックアップして紹介しています。この他のコーナーでは、昔のロックであるとか、ロック業界のトピックスなど、全体として洋楽ロックを色々な角度からご紹介してファンにお届けしている番組です。
それでは、審議の程よろしくお願いいたします。

委員長:ありがとうございました。それでは、みなさんのご意見を伺いましょう。

委員:いつAJのモーゼスさんの声が出るかと、オープニングを長く感じました。モーゼスさんではなく、来日していたアーティストのコメントから入るのは、ユニークだと思いました。また、モーゼスさんは英語中心なので、日本語を間違って話されると、ちょっとドキドキしましたけど、逆に可愛いですね。さり気無くごまかす感じも。
一番気になるところは、「ロック・イン・フクオカ」です。これは、30分のコーナーで、レコード会社の女性が出演されたのですが、この方が毎週出るとなるとイメージ的にはダウンするような気がします。毎週同じ人ではないそうなので良いですが、あまり印象が良くないですね。

副委員長:確かに、語りがあまりスムーズではないですね。語りの専門家ではないから仕方ないけれど、あまりに稚拙というか。

委員:でも、前にこのコーナーに出ていた方は男性でしたが、そのときはとても良かったですよ。コーナーに出演する方が変わるというのはとても良いですね。でも、この女性の方が紹介した曲はとても良かったですね。

委員:こういうレコード会社の方はたくさんいらっしゃるのですか。

プロデューサー:レコード会社各社に、こうしたプロモーションをされる方がいらっしゃいますし、あとイベンターの方もいらっしゃいますので。ディレクターと調整しながらご出演頂いています。

委員:チケットの先行予約を番組内でやっていましたが、深夜でも可能なんですね。深夜1時までチケットの先行予約が出来るというのは、普通ありえない気がしました。パソコンでというのはありますが、電話で・・というのにびっくりしました。
それから、モーゼスさんの話し方で、親しみを込めた「〜ね」の形と「ですます」の形を混ぜて使っていますが、これは統一したほうがいいのかなと思いました。でも、自分がやっているバンドの話の時は親しみを込めた「〜ね」の話し方でそれ以外の時は「ですます」と使い分けていたようなので、それでもいいかとは思いましたが。

委員:こういった番組では、趣味性を強烈に高めるというか、それを追求していくしかないですよね。

副委員長:幅を広げたリスナーを対象にしていないですからね。マニアックとまではいかなくても、ファンに向けて絞り込んでいるわけですから、その中でのロックの音楽性とか、音楽番組としての追求を高めていくという方向でしょうから、喋りとか何とかというのにあまり重点を置いていないともいえるでしょう。

委員:そうですね。聞き手としてはむしろ音楽に共鳴するんでしょうから、その間に喋りが入ると、むしろ聞き手側としては余分な話で、それよりリズムの中に入っていくというものなんでしょう。この番組を、仕事をしながら聴いたのですが、細かい内容を意識せずに聞くとやかましくないんですよ。むしろ、BGM的に聞けて、結構仕事がはかどったんですよね。オンエアの時間帯が深夜なので、例えば受験生たちが、自分の受験勉強に集中しながらBGM的に音楽を聴いているのかなと、英語のリズムも一緒に入れながら・・、そういう事では、深夜の時間に受験生が聞くには結構良い番組ではないかと思います。また、ロックの専門でなくても、ロック好きでなくても結構聞けるなという感じがしました。

委員長:スローテンポだと眠くなっちゃうでしょうから、ロックのリズムが良い刺激になるでしょう。

委員:音楽のリズムに身体を合わせているので、身体のほうはそちらに任せて、頭のほうは勉強に集中出来るというというのがわかりました。

副委員長:ロックというのは、身体に響いてくる音楽なんですよ。私はロックというと、「暴力教師」という映画のイメージがあります。理屈じゃなしに、ロックはエネルギーを呼び覚ますという感じですね。

委員:モーゼスさんの声が優しくて良いと思いました。マイクにのる声じゃないですか。穏やかで耳に心地いいですね。今おっしゃったように、ロックというと元気のいいDJというイメージが定番でありますが、そうではなくて、本当に穏やかな言い方だから邪魔しないで良いと思いました。英語も耳に入りやすいし。私の息子が昔ヘビメタをガンガン聞いていましたので、この番組は割合おとなしめな感じがしました。今どんな曲が流行っているのか、時代がどういうところで動いているのかを知るという意味でも、ロック好きにとっては、毎週聞きたいと思う番組だと思いました。

委員長:割と番組の認知度も高まっているのではないですか。

プロデューサー:そうですね。ただ、これだけ絞り込んでいますので、広く広まっていくていう番組ではないと思います。

委員:対象を絞るというのもいいですよね。

委員長:モーゼスさんというのが、割といい役割を果たしてくれているのかもしれないですね。

委員:番組の中身というよりも、この時間帯に設定した理由を聞かせて頂きたいのと、他のエフエム番組との違いを意識しているのかなど、教えて頂きたいと思います。

プロデューサー:番組の時間設定につきましては、ターゲットをこれだけ絞っているという事で、より多くの方が普通に聞いている時間には向かない番組であるというのが大前提にありますね。そうしますと、どうしてもやはり深夜の時間帯といった枠に、こういった番組ははめ込まざるを得ないのかなというのがあります。日曜日の深夜は、ターゲット層の若い方は、自分の部屋に戻って一人でゆっくりと過ごすであろう時間、勉強などをしているであろう時間に、ヘッドフォンなどで聞いて頂くシチュエーションに向いている番組ではないかというところで、この時間帯に設定しました。それから、他局との違いについてですが、2時間の枠をとって、イギリスやアメリカのロックのみをこれだけの時間で紹介する番組は、おそらく無いと思います。かなり独自性のある番組ではないかと思います。

副委員長:この2時間の中で何曲くらいかかるんですか。

プロデューサー:日にもよりますが、平均的に20曲くらいです。

副委員長:ロックも色々あるとは思いますが、よくずっと続きますね。そんなにロックって多いですか。

プロデューサー:日本デビューするアーティストだけでなく、日本にまだデビューしてないようなアーティストも、イギリス・アメリカには多数いますから、ネタとしてはかなり豊富なジャンルです。

副委員長:特定のロックファンを対象にしているのでしょうが、年代層はどの位をイメージしているのですか。

プロデューサー:ハイティーンから、20代前半位ですね。年配の方よりも、最前線でロックに触れている若い方に聞いて頂ければと思っています。高校生くらいから、洋楽・ロックに目覚めて聞きだしてはまっていくという流れがありますので、そういう方々に最初に知ってもらうチャンスとしての番組の位置づけがあります。

委員長:ひょっとすると、もうちょっと年齢層が上の方を意識してやったら良いのではないかという気がしましたね。団塊の世代にも、若い頃に聞いていたロックをもう一度聞きたいという層も確実にいると思いますね。

副委員長:ロックに接した世代というのは、非常に厚みがありますからね。

委員:メッセージ性、社会性のあるロックも多いですよね。リズムと音量と若い人のエネルギーがマッチするんじゃないですかね。
 番組の中でTシャツプレゼントがありましたが、番組の終わりに当選者の発表があって、それはスピーディで良いと思いました。

委員長:電話の先行予約の事も、プレゼント発表の事も対応がいいですね。

取締役常務:ご意見・ご要望を賜り誠にありがとうございました。今後とも、ご指導の程宜しくお願い申し上げます。

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