番組審議会

更新日:2007 年 07 月 06 日
Love FM放送基準
九州国際エフエムは、九州北部地域の国際化への貢献・文化の向上・公共の福祉・産業と経済の繁栄に役立ち、平和な社会の実現に、放送によって寄与することをその使命とする。
われわれは、この自覚に基づき、民主主義の精神に従い、基本的人権と世論を尊び、言論および表現の自由を守り、法と秩序を尊重して社会の信頼に応えていく。
上記目的を実現するために、当社は放送番組を次の基準によって編集する。


○ できる限り多くの言語で情報を提供し、九州北部在住の様々な国の人々とコミュニケーションを図っていくことを目指す。
○ 放送内容は、従来のようにアップ・トゥ・デイトなニュースに限らず、母国の情報、災害時の緊急放送、生活面での必要な情報などをそれぞれの母国語で語りかけるような新しい概念の放送を目指す。
○ 報道番組は、すべての干渉を排し、政治・経済・社会上の諸問題に対して公正な立場を守り、対立意見の問題に関しては多角的に論点を明示する。
○ 教育番組・教養番組に関しては、対象を明確にして妥当な時間帯に編成し、必要な告知を実施する。
○ 娯楽番組は、聴取者に健全な楽しみを提供し、生活内容を豊かにすると共に、その育成を図る。
○ 社会の公安及び善良な風俗に反する放送は行わない。
○ 個々の番組の企画・制作・実施にあたっては、『日本民間放送連盟基準』を遵守することを基本方針とする。



更新日:2007 年 07 月 06 日
番組審議会だより
LoveFM(九州国際FM)では、番組審議会を年間10回(1月と8月を除く毎月1回)定期的に開催しています。

<番組審議会委員>
委員長:立石 揚志 (西南学院大学商学部教授)
副委員長:西 謙次郎(九州市民大学評議員・運営委員)
中垣 量晶((株)全教研代表取締役)
山崎 朖((社)北九州貿易協会専務理事)
野口 郁子(福岡市人事委員会委員)
安川 哲史 (安川タクシー(株)代表取締役)
ステファニー・アデル・ウェストン (福岡大学法学部教授)
唐 寅 ((財)福岡アジア都市研究所 主任研究員)
金 貞玉 (カナダラ韓国語教室講師)


今回は下記の通り開催・審議しました。



更新日:2007 年 07 月 06 日
「九州国際エフエム 番組審議会 第104回」
日 時:平成19年6月8日(金)16:20〜17:20

出席委員数:6名
立石 揚志
西 謙次郎
金 貞玉
唐 寅
野口 郁子
ステファニー・アデル・ウェストン


会社側出席者:
右田 喜章
松下 征雄
元永 直人
森本 朗子



更新日:2007 年 07 月 06 日
番組審議会
代表取締役社長:皆様大変お忙しいところご参加いただきましてありがとうございます。ただいまより104回目の番組審議会を始めさせて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

委員長:ありがとうございました。では、番組審議のほうへ移りたいと思います。

プロデューサー:早速ですが、番組についてご説明させて頂きます。今日皆様にお聞き頂く番組は「Jump Start Sunday」という番組です。同録のほうを事前に送らせて頂いていますが、毎週日曜日の朝9時から12時までの3時間番組です。「Jump Start Sunday」という名前の番組では現在のタイラーが2番目のAJとなります。最初はスーザンという女性が担当しておりました。弊社スタジオから生放送でお送りしていまして、基本的には音楽を中心とした番組になりますが、日曜日の午前中ということもありまして、新旧のヒット曲ナンバーを元気よく伝えていこうという趣旨で放送しています。喋り手のタイラーもスポーツをやっていることもあって、非常に若々しく元気なタイプですので、元気に爽やかに過ごしていただこうと放送しています。話題に関しても、ニュースや週末の天気、スポーツ、映画などのエンタテイメント情報などを取り上げています。LOVE FMの番組の中では、英語の比率が高い、ネイティブを意識した作りとなっています。その辺の理由などは後々説明させて頂きますが、まずは番組冒頭の部分をお聞き下さい。

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#1

プロデューサー:このような感じで冒頭は曲にのせた短いトークで始まります。そして、最初の1曲の後に少し長めのトークが入ります。基本的には英語を中心としながら、スパイス程度に日本語を挟み進行していきます。これは割りと開局当時のLOVE FMのスタイルに近い、喋りと構成になっています。では、前半のお薦め映画紹介の部分をお聞き下さい。

#2

プロデューサー:喋りに関しては、今のようにあまり長すぎず英語で話しては、少し日本語をまぜてというスタイルをとっています。日曜日の午前中ですが、開局時から割とネイティブが喋ることが多い時間帯であります。週末に関していいますと土曜日もほぼ同じ時間帯にジェフというアメリカ人が喋っておりますし、月曜から金曜に関しては午前中はマックスというアメリカ人がおります。15時から17時にはペズ、ジェイクという英語ネイティブを配置しております。夜は「Around The Globe」という番組で英語圏、中国語、韓国語、フランス語という配置になっておりまして、あと日本人はバイリンガルというのが基本の形です。土日に関しては、土曜日の午前中、日曜日の午前中、日曜日の夜にはモーゼスという英語ネイティブがおりますが、これはひとつは非常時、いわゆる台風であったり地震であったりという場合の対応ということも考慮しております。何か非常時の場合の体制ということで週末の午前中はネイティブを配置して災害緊急情報に対応できるようにしております。
 ただ話題に関しては、今のように映画であったり他のエンタテイメント情報であったりと、普通の日本語情報で扱われるような大衆的な話題からアメリカ人独特の話題を注意して取り上げるようにしております。今、紹介した映画もそんなに有名なものではないのですが、アメリカ人の彼から見た感想をもって、リスナーの方に「こういうものはいかが?」というような形で紹介しています。次の音楽紹介のコーナーも同様ですので、聞いてみて下さい。

#3

プロデューサー:続いては、次の番組のユウキと掛け合うところをお聞き下さい。

#4

プロデューサー:このような形で次の番組とのバトンタッチをスムーズに行えるようにエンディングを迎えます。2年前の「福岡西方沖地震」の時にも、このタイラーとユウキが中心になりまして、外国語と日本語で情報を伝えたという経緯があります。
今はバイリンガルを中心としていますが、編成上この配置も非常に大切だと思っております。
以上、「Jump Start Sunday」をご説明させて頂きました。

委員長:ありがとうございました。どうぞご意見をお出し下さい。

委員:私は最近、生放送でもこの番組を何回か聞いておりまして、今回の審議ダイジェスト版も聞きましたけれども、全体として非常に面白い構成になっているなと思います。生放送で聞くときには、子供を何人か車に乗せてなど、割と賑やかな雰囲気の中で聞きますが、ドライブミュージックとして非常にいいのではないかと思います。土曜日の午前中なので車の中で聞いている方も多いのではないかと思います。
 今回CDを改めて聞きますと、割と落ち着いた曲も入っていますね。今の音楽はともかく最後ビートルズなども入ってて、激しいものもあれば、落ち着いたものもあってメリハリが利いていいと感じました。
 英語のやり取りに関してですが、テンポを落とすともう少し聞き取りやすいのではと思いました。ネイティブの方にとってはいいスピードだと思いますが、それ以外の方については、ちょっと難しいですね。そして、この方は日本語も早口なんですね。いろんな情報もあるので、もう少しゆっくり喋って頂くと聞き取りやすいです。
 曲に関してですが、大体1曲あたり3分から4分ですね。今回ダイジェストを送って頂いた中の映画音楽はものすごく長かった気がします。

委員:ネイティブスピーカーという立場からしても、喋りがやはり早口だと思います。もう少しゆっくりしゃべってもいいのではと思いました。スローな音楽もありましたので、そういうところは雰囲気に合わせて、スローに喋るなどテンポを作ってもいいと思います。日曜日の朝はスローダウンしたいので「Jump Start」よりも「Slow Down」のほうが、私にとってはいいですね。ただ、子供達のドライブなどは確かにピッタリかもしれませんね。

委員長:この番組はずっとこのようなアップな調子なんですかね?

プロデューサー:いいえ、3時間の中でアップダウンは作っております。

副委員長:それぞれの状況によって感じ方は変わってきますね。唐さんのような方にとってはピッタリだし、家でくつろぎたいというような時にはちょっと苦手だなと感じる場合もあると思います。元々番組の性格もありますよね。私は日曜の朝にはこれくらいあっていいのではないかと思います。ですから、それぞれのシチュエーションによって評価は分かれると思います。
音楽はとてもセンスがいいと思いますよ。

委員長:普通の時も番組はずっとこのような感じなのですか?

プロデューサー:3時間の中でわりと強弱はつけていると思います。気持ち、元気いいかなとは思います。土曜日の朝がどちらかといえば「Earth Feeling」などでスロウ&メロウなので、そちらとの区別もしております。もちろん、元気すぎないようには心がけています。

委員:私は最初聞いた時、声が明るくていいなと思いました。耳障りという感じはなかったですね。割と簡単な表現でトークしているので、私にも何を話しているというぐらいはわかりました。早口だけど耳に入りやすいかなと思いました。そして、この声の明るさが元気づけるかなという感じがしました。今日本にしても世界にしても、全世界的に早口傾向になっていますしね。
 曲も私でも知っている曲もはいっていて、良かったですね。

委員長:局側としては、土曜日とのコントラストを考えて構成しているんですね。

委員長:先ほどの元永プロデューサーの説明でなるほどと思ったのですが、災害対応などでもAJの配置というものを考えているんですね。ここにネイティブを配置するのも意味があってしているんですね。リスナー側にしては、この時間はこれがいいなどの要望もありますが、そのようなことも考えての番組配置なので大変だなと思いました。

委員長:そうですね。そのようなことも念頭においているのを初めて知りました。

委員:このタイラーは開局当時から、この番組を担当していますか?

プロデューサー:違いますね。担当して2年ほどになります。

委員:タイラーさんは、早口で日本語と英語をまぜて話していますから、なかなか聞き取りづらいですね。出だしがおもしろいと惹きつけられても、途中から意味がわからなくなるのでそこがもったいないと思います。なので、もう少しリスナーに聞きやすい喋りを目指していっていただきたいです。
 音楽に関しては、私も知っているような馴染みのある曲が多かったのでよかったです。

副委員長:一般的な放送局にしても、ノリのいい番組ではテンポよく進みますよね。この番組の趣旨でこの程度の早口ならいいと思いますよ。

プロデューサー:そうですね、もちろん。それも考えています。どの番組にしても、番組の趣旨にあった喋り手を選ぶようにしております。

委員:大体このような趣旨の番組の喋り手は、テンポ早いですよね。

委員:英語と日本語のまざり方が複雑で、そこが聞き辛い点ですね。

委員:日本語のスパイスをどのように入れていくかが難しいところですね。

委員:英語と日本語の間に少し間をとるなど工夫したらいいかもしれませんね。

委員:話が短く、簡潔なのはいいと思います。

委員:間の取り方をもう少し考えたらいいですね。

委員:音楽は本当にセンスがいいと思います。

プロデューサー:音楽は基本的に完奏を心がけています。

委員:これはこの番組とはあまり関係ありませんが、LoveFMでは今結構話題のインド音楽などをかける機会はありませんか?

プロデューサー:音源があまりないのが現状です。

委員:今、福岡にもインドの方は増えてきていますし、インド音楽も流せば新しいリスナー層も広がるのではないかと思います。

副委員長:インドは映画なども盛んなので音楽もいろんな種類があるんでしょうね。

委員:インドやヒンズー系の音楽は今から大切になってくると思います。

プロデューサー:最近はヒーリング系のミュージックなど癒し系が流行っています。その辺は土曜日の同じ時間帯の「Earth Feeling」が得意とするジャンルですね。

委員長:インドの音楽とか映画など今から出てくる機会も多くなるので、インド系の音楽など取り入れていくことを検討するのは大切だと思います。

副委員長:とにかく国際化が進んでいることは間違いないのでLoveFMの役割は大きくなってくると思います。

委員:少しいいですか。外国人が中途半端に日本語を覚えると違和感を覚えます。この前ON AIRでも「オレ、オレ」とか博多弁の「〜やろ」のような表現が少しありましたが、それは放送には適さないと思います。

委員長:そうですね。番組の内容にもよると思いますが、LoveFMはあまりそのような下品な表現を使う局にはなってほしくないですね。放送に適した表現を見極めていってほしいと思います。

代表取締役社長:今の若い方は、話し方もわからなくなってきていますからね。やはり放送での表現は気を使っていきたいと思います。

副委員長:それは英語の表現も同じく気をつけていって欲しいですね。英語も丁寧な言葉や友達言葉はありますから。

委員:外国人はそれが正しい表現なのかわかっていなくて使っていることもあると思います。なので、周りのスタッフが気をつけていただきたいですね。

委員:最後に一つ質問です。Listening Guideにいろんなカテゴリーがありますね。メガネットやWEB RadioやPodcastngなど。これの意味がわかりません。これは、Time Tableを見てみんな意味がわかるのかなと思います。このカテゴリーの意味をしっかり記載しておくは必要だと思います。

代表取締役常務:これは制作した者の意図もあると思いますが、検討していきたいと思います。

委員長:これはぜひお願いしていきたいと思います。
では、この辺で閉会したいと思います。ありがとうございました。