福岡のFMラジオ局 LOVE FM。周波数76.1MHz。九州北部広範囲をカバーする10ヶ国語の多言語放送局。
2016.04.20[Wed] 15:00
皆さんこんばんは。お元気ですか?こちヨロ構成作家の団長です。
楽しい現場なんです。こちヨロは。本当に。でも宮Dと僕は多分パーソナリティにめちゃくちゃ厳しいです。いや、御幣がありますね。石田剛谷厳しいです。
でもそれは獅子的なやつです。わが子を谷へ……的なやつ。まあ石田さんは先輩ですけど。
愛ゆえに、と言っておきましょう!
さて、と。きちまったぜ…この時間が…。
宮Dの締めの一杯!
宮Dも年上だし、リスペクトしてるけどあえて言わせて貰うよ。
こいつ、狂ってやがる……!!!!!
活目すべし!
寒がりの彼女
【本編おさらい】
東京と福岡。遠距離のふたり。
3月初旬の休みを利用して、彼女は彼のいる福岡へやって来た。
暦の上では春だが、まだまだ肌寒い日々。
桜の木々も、春を待つ中、彼の前にはモコモコの黒いコートに身を包んだ彼女の姿があらわれた。
ランチで一緒に入ったレストラン。
コートを脱いだ彼女が着ていたのは、桜色の花柄のワンピースだった。
《イシダカクテル 締めの1杯~After Story~》
男性「そのワンピース」
女性「見てもらいたくて、今日着てみたの。どう?」
男性「お似合いだよ」
僕は気の利いたオトコじゃない。
つくづくそう思うことがある。
昨年のクリスマスがそうだった。
女性「ホント、惜しいよね」
男性「何が?」
女性「遠距離だから会いたいとかって、言ってくれるのは嬉しんだけど…」
男性「嬉しいけど…」
女性「不満じゃないけど…ねぇ、ほら」
彼女は前髪の形を変えていた。
僕はそれに気づくことはなかった。
僕から言わせると、久しぶりに会ったのだから、少しの変化くらいあっても、それが普通と思っていた。
だけど、彼女にとって、それは違った。
女性「初めてなの、こんな前髪にしてみたのが」
男性「そうだったんだ」
女性「そうだったの!」
彼女は怒るまでもなかったが、機嫌が良いとは言えなかった。
それから、数ヶ月。
いま僕の前にいる彼女は、眩いばかりの桜色のワンピースを着ていた。
女性「初めてかも、褒められたこと」
男性「そんなことないだろ?」
女性「そんなこと…あるでしょ?」
彼女が持ってきてくれた一足早い春。
僕らの関係にも次の春が訪れようとしていた。
次の春ってなによ!ねえ!宮D!くぅぅ!
パンチラインですね、次の春。
いしだ ごうた
1979年6月3日生まれ、愛媛県出身
俳優/ラジオパーソナリティ
趣味/写真・ラジオ鑑賞
特技/バレーボール
99年、第2回公演よりヨーロッパ企画に参加。以降、ほぼ全本公演に出演。
多数の外部出演にくわえ、イベントでのMCや、ラジオパーソナリティとしての活動も多い。
また、「ヨーロッパ企画の暗い旅」などのバラエティでも活躍。