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2021.01.08 

【Exhibition Information】

*End of publication


2021 年夏 福岡市博物館で開催

戦国動乱を生き抜き、関ヶ原合戦の勝利により江戸幕府を開き、天下泰平の世をもたらした徳川家康。東照大権現として神になった家康を祀る久能山東照宮は、国の名勝に指定された日本平の一角、久能山(標高 216m 、 静岡市駿河区)に鎮座します。久能山東照宮は、全国各地に勧請された東照宮のなかで最初に創建された神社です。

徳川家康は、元和2 年( 1616 4 月 17 日、駿府城において波乱に満ちた 75 年の生涯を閉じ、その夜のうちに久能山に埋葬されました。葬地に2代将軍徳川秀忠の命によって社殿が整備され、翌年 2 月 21 日、朝廷より東照大権現の神号と東照社(正保 2 年 ( に宮号宣下、東照宮となる)に正一位の神階が贈られました。権現造、総漆塗、極彩色の社殿は、江戸時代初期の代表的建造物として、平成 22 年( 2010 )、国宝に指定されています。


久能山東照宮には、徳川家康の甲冑3 領や晩年の日常生活で愛用した品々(重要文化財「徳川家康関係資料」) 76 件 191 点をはじめ、江戸城内に保管されてきた歴代全将軍の武具・甲冑、歴代将軍が代替わりや参詣に際して奉納した刀剣、将軍や徳川家ゆかりの人々が奉納した書画類など、約 500 件 2,000 点余(国宝・重要文化財 76 種 200 点余)の御神宝が所蔵されています。

創建400 余年におよぶ久能山東照宮において、大切に守り伝えられてきた桃山時代から江戸時代の美術工芸の粋。本展では、これらの中から、名刀や甲冑、書画など選りすぐりの御神宝約 150点を一堂に公開。

名称 :特別展「徳川家康と歴代将軍 ~国宝・久能山東照宮の名宝~」

会場: 福岡市博物館 特別展示室(福岡市早良区百道浜3丁目1-1)

会期: 2021 年 7 月 16 日(金)~ 9 月 5 日(日)の 45 日間 月曜休館、月曜が休日の場合は翌平日休館

開館時間:午前9時 30 分~午後5時 30 分(入館は午後5時まで)

※7月 22 日~8月 26 日の金・土・日・祝と8月 13 日~ 15 日は午後8時まで
会期・開館時間は新型コロナウイルス感染症の影響などにより変更の可能性があります

主な展示:徳川家康の遺品、歴代将軍の甲冑・刀剣、甲冑、書画等、約 150 点

主催: 読売新聞社、 RKB 毎日放送、チケットぴあ九州、 LOVE FM ほか

特別協力:久能山東照宮

協力: ニトロプラス

公式サイト
https://kunozan2021.com/

~展覧会のポイント~

1.過去最大級の 久能山東照宮展

国宝・久能山東照宮は甲冑・刀剣類や美術工芸品など約2000 点を収蔵。今回は約 150 点の展示を予定。これまで開催された久能山東照宮展で最大規模の展覧会です。

2.家康から慶喜まで すべての徳川将軍に会える

江戸幕府歴代全将軍の甲冑を展示徳川家康から秀忠、家光や吉宗、慶喜まで15 代の歴代全将軍の甲冑を展示します。それぞれの時代の最高の品、技術の粋を紹介します 。

3.徳川家康の愛刀や国宝 ・ 太刀 真恒など 歴代将軍ゆかりの名刀を展示

徳川家康の愛刀 筑後国(福岡県)三池の刀工・光代の作 初の里帰り展示となります。

4.家康の甲冑3領を同時公開  ※修復後では、初の3領同時公開
5.家康が晩年愛用した日用の品々  ※重要文化財「徳川家康関係資料」を公開

6.洋時計 400 年前の海難救助のお礼

1609年(慶長 14 9 月 30 日、スペイン船サン・フランシスコ号が千葉県沖で座礁。乗船員 373 名のうち 56 人が溺死したが、 317 人を沿岸住民が救助した。
家康は、約 10 年前に大分に漂着して外交顧問を務めていた三浦按針(ウイリアム・アダムス)に造らせていた西洋型帆船を提供。田中勝助等 21名の日本人にその船で一行をメキシコまで送り届けさせた。

1611年 5 月、スペインの国王フェリペ3世と、メキシコを統治するスペイン副王ルイス・デ・ベラスコは、海難救助の答礼のために田中勝助等を同行させ司令官セバスティアン・ビスカイノを日本に派遣した。
一行は、洋時計など土産を持ってきた。家康は洋時計を気に入って部屋に飾ったが暦法が異なり、時計としては使用されなかったという。家康死去の後、神宝として保存され、動かされなかった。
日本国内に現存する西洋の機械時計としては最古のものとして知られる。ぜんまいで駆動するが、製造時の部品がほぼ残っており、世界的にも貴重な時計。正面に「 1581 年(スペイン)マドリッドにてハンス・デ・エバロが製作」と刻んだ銘板があるが、近年の調査で底の銘札の下に「 1573 年、ブリュッセルでニコラウス・ド・トロエステンベルク製」と刻まれていることが判明している。

7.江戸時代の工芸技術の粋 ~歴代将軍が奉納した太刀拵

漆工・金工・木工・染織の技術を駆使した総合芸術。江戸時代最高級品でその変遷をたどります。

8.刀剣乱舞-0NLINE-とコラボ決定

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