2014年01月

2014.01.14[Tue] 18:00

毎週日曜のヨル9時から放送の『オトノヨリミチ』では、昨年11月より大滝詠一さん主宰の「ナイアガラ・レーベル」の特集を始めました。
それは、<いろんな音楽を頼りにアチコチ寄り道する>という、この番組の主旨の一環でもあり、なぜかこの時期に、僕自身のルーツの確認したくなったという、個人的な趣旨でもありました。

特集も8回目を迎える矢先の昨年末の12月30日、残念ながら大滝さんは夭逝されてしまいました。が、『オトノヨリミチ』では、引き続き「ナイアガラ・レーベル」特集を続けておりました。大滝さんを追悼する意はもちろん、大滝さんの作品、大滝さんが示唆、実践してくださった大滝さんならではの音楽への敬意と熱意と愛情と、その表現の仕方。それらをもっと多くの人に知って欲しいし、伝えたかったからです。そしてほんの数日前、関係者の方から聞いた話しですが、大滝さんが、なんとこの「ナイアガラ・レーベル」特集を聴いてくださったそうなのです。
それはもう嬉しいやら、恐れ多いやら、恥ずかしいやら…

大滝さんとお会いしたことは3度あります。会ったというより、見たという方が正しいかもしれません。あと、大滝さんは憶えてらっしゃらなかったと思うけど、お電話でお話ししたことが1度だけあります。
できれば大滝さんに引き続きこの番組を聴いていただきたかった。
そして、「うーん、そこはちょっとちがうんだよなー、高浪くん(笑)」と、
もっといろんなことを教えていただきたかった…
心より、故人のご冥福をお祈りいたします。

高浪慶太郎

2014.01.03[Fri] 00:00

みなさん、こんにちは。「オトノヨリミチ」の高浪慶太郎です。

この番組では昨年の11月17日より7週に渡り、大滝詠一さんが主宰する「ナイアガラ・レーベル」を特集して参りました。
選曲は大滝さんの音源はもちろん、大滝さんが他のアーティストに提供した楽曲、ナイアガラが輩出したシュガーベイブの山下達郎さん等の日本のポップス、ナイアガラが影響を受けた洋楽と多岐に及びました。また、ナイアガラの現場にいらっしゃった伊藤銀次さんのインタビューなど、当時者ならではのエピソードや、サウンドの解説等、ナイアガラをキーワードに洋邦のポップスにあちこちとヨリミチをして参りました。

ところが、たいへん残念なことに昨年12月30日、大滝詠一さんは夭逝されました。大滝さんの新作はもちろん、音楽との向き合い方や、音楽史への考察等、まだまだご教示いただきたかったことが、たくさんあったのに、本当に無念でなりません。

1月5日に放送されるナイアガラ特集の第8回目は、大滝さんがまだご存命中の昨年12月25日に、大滝さんの「クリスマス音頭」を聴きながら選曲・構成をし収録した、今年の新春1発目の「オトノヨリミチ」です。

内容はお正月仕様で、お目出度く始まる構成になっております。本来ならば追悼番組になるべきところで、いろいろ悩みましたが、大滝さんの2大作風の1つであるところのノベルティ・ソング。

盟友、細野晴臣さんとの対比。大滝さんと細野さん、各々がムッシュかまやつさんと繋がる選曲と構成は、音楽家・大滝詠一の才能と作風、それから日本のロックとポップスを創世した先達の関係性を理解するうえで、とても有意義なものと思われます。

皮肉屋で人を煙に巻くのに長けた大滝さん。その独特のマッドなユーモアとウィットを懐かしみ楽しむこともまた、大滝さんへの追悼の在り方のひとつだと思い、当初の予定通りオンエアすることにいたしました。お楽しみに!

最後に、心より、故人のご冥福をお祈りいたします。と同時に、広く音楽とのつき合い方を教えていただいた大滝さんに、心より感謝いたします。

高浪慶太郎

<< previous next >>

リクエスト&メッセージ