福岡のFMラジオ局 LOVE FM。周波数76.1MHz。九州北部広範囲をカバーする10ヶ国語の多言語放送局。
SUN 10:00-11:00 / <Repeat> THU 23:00-24:00
福岡・九州のアートシーンを紹介するカルチャー情報番組
福岡・九州からアートや映画、舞台に音楽など、さまざまな文化のシーンと楽しみ方を発信するカルチャー情報番組。#OCOV
( #LOVE FM 毎週日曜 AM10:00〜11:00/(再)毎週木曜 PM11:00〜12:00 放送中 )
出演:佐藤ともやす(パーソナリティ)、三好剛平(三声舎)
制作協力:野村祥悟(BOAT)
LOVE FM『明治産業 presents「OUR CULTURE, OUR VIEW」』Podcast
ご出演頂いた素敵なゲスト様とのトークを、Podcastアーカイブとして保存しております。
お時間がある時に遡ってお聴き頂ければ幸いです!
第1回~2022年3月までの放送アーカイブはLOVE FM 公式YouTubアカウントにて公開中→LOVE FM Official Channel
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2024.11.17[Sun] 11:00
久留米シティプラザで11/30(土)〜12/1(日)に上映される石原海さんの映像作品「重力の光:祈りの記録篇」を特集します。
久留米シティプラザでは2022年より「知る/みる/考える 私たちの劇場シリーズ」と題し、独自の視点で時代を捉え・応答を試みる意欲的な演劇作品の上演を重ねており、今回はその第6弾。「重力の光:祈りの記録篇」は、福岡県北九州市で困窮者支援を行うNPO法人抱樸(ほうぼく)の奥田知志が牧師を務める東八幡キリスト教会を舞台に、そこに集う人々とともに聖書劇を作る日々を記録したドキュメンタリー映像作品です。
番組前半では久留米シティプラザの近藤淳さんをお迎えし、映画上映に先立って開催されたプレレクチャーイベントのレポートをいただきます。作品鑑賞前の地元市民たちが集まり「自分たちにとっての"居心地のよい場所”とは何か」を考えたプレレクチャーはどのような場になったのでしょうか。そして番組後半は石原海さんをメインに「重力の光:祈りの記録篇」について。当番組でも2022年4月に石原さんをお迎えして一度お話を伺ったこの作品が、その後どのような反響を持って人々に届けられたのか。そしてこの作品に続く石原さんの新作についてなど、たっぷりお話を伺いました。
2024.11.10[Sun] 11:00
前回に続き、福岡アジア美術館による 「アーティスト・イン・レジデンス 2024 第2期」特集の後編をお届けします。
後編となる今回の放送では、第Ⅰ期から通しで参加する2組のアーティストをご紹介します。浦川大志(うらかわ・たいし)さんは福岡を拠点に活動するアーティスト。これまで「現代の風景画(遠近法)」をテーマにグラデーションの線やインターネット上の画像などをモチーフに組み合わせた絵画作品を制作してきた浦川さん。今回は16世紀から福岡の街中に残る土塀「博多べい」をモチーフに作品づくりを展開します。元体育館である広大な展示スペースにどのような作品を構想されているか、お話を伺います。
もう1名は同じく福岡を拠点に活動するアーティストの上村卓大(かみむら・たかひろ)さん。既に日常のなかに存在する物体を改めて自身の手で「彫刻」として作り直すことを行なう上村さん。第1期成果展で発表された「Occupied / Vacant(仮題)」では、展示室に電話線を敷き込むことに挑み、その実現の困難と直面したプロセスを作品化しました。番組ではその作品をめぐって上村さんにとっての「彫刻」とは何なのかを探っていきます。
2024.11.03[Sun] 11:00
福岡アジア美術館による 「アーティスト・イン・レジデンス 2024 第2期」を2週にわたって特集します。
2024年度のアーティスト・イン・レジデンスでは、年間を第1期と第2期に分け、国内外からアーティストを招聘。福岡での創作活動や作品発表の機会を提供します。
現在展開中の第2期には、杉原信幸 × 中村綾花(日本)、ブルーノ・ルイス(メキシコ)に加え、第1期から通しで参加している作家として浦川大志(日本)、上村卓大(日本)の計4組が参加しています。10月から福岡でのリサーチやワークショップ、作品制作などを展開し、12月にはレジデンス成果展を実施予定です。
特集前編となる今回の放送では参加アーティストのうち杉原信幸 × 中村綾花さん、ブルーノ・ルイスさん、そしてコーディネーターの月田尚子さんとのインタビューをお届けします。
2024.10.27[Sun] 11:00
太宰府天満宮文書館で10/31(木)〜11/10(日)に開催されるリズムデザインの展覧会「With Others|ウィズ・アザーズ」をご紹介します。
リズムデザイン(rhythmdesign)は福岡を拠点に活動する建築設計事務所。井手健一郎さんが代表を務め、2004年の創業以来、私邸や公共建築、伝統的建造物のリノベーションからデザインイベントまで多岐にわたる活動を続けてきました。
今回ご紹介する「With Others」展は、そんなリズムデザインの20年間を総覧する展覧会。スケッチや模型をはじめとする数百点に及ぶ展示物と、「27のデザイン文脈」としてまとめられたテキスト群によって会場が構成されます。
彼らが仕事を通じて大切にし続けるのは、建築やデザインの発注者や利用者だけに留まらず、土地の歴史的文脈や地域文化、風習や地形など、無数の「Others(他者)」との対話とそのプロセスです。本展ではそんな彼らの〈With Others〉の姿勢に触れることが出来ます。ゲストに井手健一郎さんをお迎えし、お話を伺いました。
2024.10.20[Sun] 11:00
Artist Cafe Fukuokaにて〜10/27(日)まで開催中の展示「共同アトリエ・3号倉庫の足跡 第2期/2003-2006|平岡昌也 森田加奈子 作品展 -雲雨と明星-」を特集します。
「共同アトリエ・3号倉庫」は2000〜11年まで福岡・那の津の倉庫街に存在した若手アーティストのためのアトリエ兼 展示スペース。匿名の篤志家の支援により運営され、当時、ディレクターを務めた元ネオ・ダダ・オルガナイザーズの風倉匠と共に、多くのアーティストがこの場所で活動しました。
今回の展覧会では、その3号倉庫に2003〜06年まで2期生として滞在した平岡昌也と森田加奈子の作品展示と、数回にわたるトークイベントを展開。平岡さんの「雲雨(うんう)」シリーズ、森田さんの「Landscape」シリーズなどを通じ、3号倉庫という環境が2人の創作やその後の活動にどのように影響したのかを紐解いていきます。
番組では平岡昌也さん、森田加奈子さん、そして本展を企画した城野敬志さんをゲストにお迎えし、お話を伺いました。
2024.10.13[Sun] 11:00
前回に続き、パレスチナで「フリーダムシアター」の芸術監督を務めるアフメド・トゥバーシさんと、現地のようすを日本に紹介し続ける写真家の菅梓さんによる「フリーダムシアターとパレスチナ」特集の後編をお届けします。
後編となる今回は、いまこの現状のなかで、アーティストや私たちが未来に向けて出来ること。トゥバーシさんの入国および福岡来訪が実現までに起きた様々な困難。そして今回、福岡のクラーク記念国際高等学校演劇部とともに行ったワークショップと成果公演の内容と、学生たちに伝えたメッセージ。最後には今後のフリーダムシアターそしてトゥバーシさんご自身の展望について。ぜひ、先週放送分の前編とあわせてお聞きください。(インタビュー収録日:2024年9月18日)
2024.10.06[Sun] 11:00
パレスチナで「フリーダムシアター」の芸術監督を務めるアフメド・トゥバーシさんと、現地のようすを日本に紹介し続ける写真家の菅梓さんをゲストにお迎えし、「フリーダムシアターとパレスチナ」特集を2週にわたってお届けします。
「フリーダムシアター」は、パレスチナ北部のジェニン難民キャンプに拠点を構える劇場・文化施設です。第一次インティファーダ(1988〜)によって壊滅的な状況となったパレスチナで、活動家アルナ・メル・ハミースが子どもたちの場所として創設した「ストーンシアター」を前身として、アルナの息子ジュリアーノらが2006年に立ち上げました。これまで、俳優養成や子どもたちのためのキャンプ、演劇や映画の上演やワークショップ等をはじめ、占領下のパレスチナで若者や女性や子どもたちに安全なスペースを提供しながら、文化芸術を通じて自由を求める抵抗運動を続けています。
番組では、9月にart space tetraで開催された「ART FAIR EARTH 2024」で福岡に9/13〜23に滞在されたトゥバーシさん、そして通訳に菅梓さんをお迎えしてお話を伺いました。前編となる今回は、フリーダムシアターとはどういう場所か、10/7の軍事侵攻以降シアターはどのような活動を続けているのか。パレスチナの現状と、日本にいる私たちに出来ることは何か。そして、こうした難局においてなお、現地で文化芸術による活動を続けるトゥバーシさんの想いなどについてお聞きしました。
(インタビュー収録日:2024年9月18日)
2024.09.29[Sun] 11:00
親不孝通りのアートスペース貘で〜9/29(日)まで開催中の田代一倫さんと児玉和也さんによる写真展「光源との距離」をご紹介します。
お二人はいずれも九州産業大学の写真学科を卒業され、現在も福岡を拠点に活動する写真家です。田代さんは東日本大震災の被害を受けた三陸、福島地方で現地の人々の肖像写真を撮影した「はまゆりの頃に」をはじめ、現在は西日本新聞で写真連載「まちを撮る」も展開。児玉さんは個展やグループ展などで作品を発表するほか、私家版の連続写真集である『網-AMI-』も不定期刊行されています。
今回の『光源との距離』は、二人の新旧3シリーズから構成された写真展です。展示全体にかかわるテキストで定期される「速度」「時間」「距離」という三つの要素を携えて二人の写真群とテキストを見ていくことで、「写真が映し取るものとは何なのか」という問いと豊かに対峙する展示となっています。
2024.09.22[Sun] 11:00
2024.09.15[Sun] 11:00
福岡市総合図書館 映像ホール・シネラで10/27(日)より開催される「Asian Film Joint 2024」を2週にわたって特集します。
Asian Film Jointは2021年より開始したアジア映画の上映&交流プロジェクト。今年で4年目3回目となるこの企画では「とるにたらない」をメインテーマとして、10/27日と11/2土にプレイベント、そして11/7木〜17日にはメインプログラム、さらに11/11月,12火には関連イベントを開催予定です。
番組ではAsian Film Joint 主宰である三好剛平がゲストとなって今年のプログラムを全解説。前編となる今回の放送ではAsian Film Jointの概要紹介にはじまり、今年のテーマ「とるにたらない」に込めた想い、2つのプレイベント、そしてメインプログラムの上映作品を順番にご紹介していきます。
2024.09.08[Sun] 11:00
2024.09.01[Sun] 11:00
美野島のOVERGROUNDで9/2(月)まで開催中のSECOND PLANETによる展示「A Place Without a Catastrophe カタストロフが訪れなかった場所」をご紹介。SECOND PLANETのメンバーである宮川敬一さんをゲストにお迎えしてお話いただきます。
番組前半は宮川敬一さんのご紹介から。宮川さんは80年代から北九州でアーティスト活動を開始。97年にはGALLERY SOAPを設立し、国内外アーティストの展覧会やライブ、街とかかわる様々なアートプロジェクトの発信源として、現在に至るまで多様な人々がアートや音楽を介して交差する拠点を育んできました。
番組後半では宮川さんが外田久雄さんとともに94年から活動を続けるアーティストユニットSECOND PLANETと、現在開催中の展示「カタストロフが訪れなかった場所」について。米国による原爆投下で直前までその候補地となっていながらも、様々な偶然からついに投下されることがなかった都市・KOKURA(小倉)を題材としたインスタレーション作品。〈有り得たかもしれないもうひとつの世界〉を現出させるSECOND PLANETならではの展示についてお話を伺いました。
2024.08.25[Sun] 11:00
前回に続き、福岡アジア美術館による 「アーティスト・イン・レジデンス 2024 第Ⅰ期」特集の後編をお届けします。
後編となる今回の放送では、前編に続き第Ⅰ期参加作家として来福しているアーティストからさらに2組をご紹介します。レガ・アユンディア・プトゥリさんはインドネシアからの参加アーティスト。今回の滞在制作では、アニメ作品「攻殻機動隊」のなかで新たな首都とされていた福岡で営まれていた水上生活の様子に着想。そこから日本の河童にまつわる民話を組み合わせ独創的な制作プランを構想中です。そしてもう1名は安田葉さん。インドネシアと日本を往復しながら作品制作を続けている彼女は、2019年からは「風」をテーマとして様々な凧を制作してきました。今回の滞在制作では八女の和紙づくりなどのリサーチも重ねながら、新たな凧を完成させるべく制作を進めています。参加作家たちの作品が発表されるレジデンス成果展は9/14からを予定しています。
2024.08.18[Sun] 11:00
福岡アジア美術館による 「アーティスト・イン・レジデンス 2024 第Ⅰ期」を2週にわたって特集します。
2024年度のアーティスト・イン・レジデンスでは、年間を第I期と第Ⅱ期に分け、国内外からアーティストを招聘。福岡での創作活動や作品発表の機会を提供します。
現在展開中の第Ⅰ期には、マハブブ・ジョキオ(パキスタン)、レガ・アユンディア・プトゥリ(インドネシア)、安田葉(日本)、そして8月下旬からはエコ・ヌグロホ(インドネシア)の4名に加え、第Ⅰ&Ⅱ期通しの作家として浦川大志(日本)、上村卓大(日本)が参加しています。7月から福岡でのリサーチやワークショップ、作品制作などを展開し、9/14からはレジデンス成果展を実施予定です。特集前編となる今回は参加アーティストからマハブブ・ジョキオさん、そしてアジア美術館の藤井泉さんとコーディネーターの月田尚子さんのインタビューをお届けします。
2024.08.11[Sun] 11:00
9/3(火)、10/1(火)、11/12(火)に開催予定のイベント「片岡一郎 講義+実演 活弁でたどる無声映画史 第1弾 特撮の源流を探る旅(全3回)」を特集します。
19世紀末に映画が発明されてから1920年代まで、映画は音声の無い作品=無声映画に劇場で直接伴奏をつけたり、活動弁士によるセリフや場面説明の実演を伴って楽しまれるのが一般的でした。またそうした初期の映画では、これまで誰も体験したことのないような驚きや熱狂、感動を与えるための映像・視覚表現が日々発明され、それらは現在につながる映画体験の土台となっていきます。
今回のイベントではそうした無声映画の魅力を、日本を代表する活動写真弁士であり映画史研究家でもある片岡一郎さんによる講義と実演で深めていきます。第1弾となる今回は、9/3に「ロスト・ワールド(1925,米)」、10/1に「渋川伴五郎(1922,日)」そして11/12には「月世界旅行(1902,仏)」ほか数作品の上映を、片岡さんによる作品解説と活弁実演とともに楽しめる3回連続シリーズです。
2024.08.04[Sun] 11:00
前回に続き、北九州市立美術館で〜8/25(日)まで開催中の「コレクション展Ⅰ特集 アートシーン—’80s」特集の後編をお届けします。
1970年代まで台頭したミニマル・アートやコンセプチュアル・アートによる禁欲的で観念的な表現への反動として、70年代末〜80年代に各国で時期を同じくして勃興したのが「新表現主義」と呼ばれる新たなアートの動向でした。国ごとで「ニュー・ペインティング」「バッドペインティング」「ネオエクスプレッショニズム」など呼称は違えど、大きな画面に荒々しい筆致でそれまでにないテーマやモチーフを捉えるそれらは「絵画の復権」ともいえる大きな美術運動でもありました。
特集後編となる今回は、海外のさまざまな「新表現主義」による絵画を展望する展示室Eの作品群を見ていきます。バスキア、シュナーベル、イタリアの「3C」など、時代を代表する重要作家たちの作品が存分に堪能できる充実の内容です。解説は前編に続き、同展をご担当された学芸員の清田幸枝さんです。
2024.07.28[Sun] 11:00
北九州市立美術館で~8/25(日)まで開催中の「コレクション展Ⅰ特集 アートシーン—’80s」を2週にわたって特集します。
1960年代半ばから70年代にかけて、美術界では抑制的・観念的な表現を展開するミニマル・アートやコンセプチュアル・アートが台頭しました。そして70年代末から80年代にかけてはそれと対照的に、生命の根源や神話、人物などを激しく荒々しい筆致で捉えた「ニュー・ペインティング」と呼ばれる新たな動向が世界各地で隆盛します。その動向は日本でも大きく紹介され、これまでにない多様なアートの奔出がみられました。北九州市立美術館は80年代からこのニュー・ペインティング期のアートをいち早く国内で紹介し、現在もその名作群を多数収蔵しています。
特集前編となる今回は、展覧会の前半パート、80年代という特異な時代に日本で生まれた新たな表現のアートを展望していく展示室A〜Cの作品群を見ていきます。解説は同展を担当した学芸員の清田幸枝さんです。
2024.07.21[Sun] 11:00
現在KBCシネマほか各劇場で公開中の映画「大いなる不在」で監督・脚本・編集を務めた映画作家、近浦啓さんをゲストにお迎えします。
映画「大いなる不在」は認知症になった父と疎遠になっていた息子のあいだで繰り広げられるサスペンス・ヒューマンドラマ。昨年のサン・セバスティアン国際映画祭で最優秀俳優賞ほか二冠を達成したほか、各国の国際映画祭で高い評価を集めました。森山未來さんや藤竜也さんら実力派キャストの演技に加え、端正な画面づくりと演出からも見応えある作品に。映画の大半が北九州で撮影されており、ここ福岡にも縁の深い作品となっています。
同作で監督・脚本・編集を務めた近浦啓さんは、普通とは異なるルートで映画作家への道を実現されました。番組ではそんな監督の経歴にはじまり、国際映画祭の現場で育んできた各国映画人との繋がりについてのお話、そして映画「大いなる不在」で印象的だった撮影や演出についても深掘りトークをお聞かせいただきました。
2024.07.14[Sun] 11:00
前回に続き、九州産業大学美術館で〜7/28(日)まで開催中の展覧会「もしも… 大辻清司の写真と言葉」特集の後編をお届けします。
今回の放送では、2フロアに分かれた本展の後半へと誘う階段ゾーンの展示から。1968年に美術手帖で組まれた「写真 いま、ここに」特集へ大辻が寄せたテキスト群は、それ以降の氏の写真表現を予見させる必読の内容に。第5章では代々木上原の商店街を連続写真で捉えた「界隈」や、大辻自身が撮影した映画「上原2丁目」などを展示。大辻の写真表現が「瞬間」から「シークエンス(連続、ひと続きの物事)」へと変化していくようすを目の当たりにします。続く第6章では、1975年に大辻がアサヒカメラ誌で1年間続けた写真と言葉の連載「大辻清司実験室」の作品群から。それまで探究を重ねてきた写真表現が見事に結実していく素晴らしい内容となっています。最後の7章では現代美術家・斎藤義重との協業や、大辻自身が問い続ける「見えぬ意味を見ぬ意味と」などについて。前回に続き、九州産業大学美術館館長の大日方欣一さんとともに見ていきます。
2024.07.07[Sun] 11:00
九州産業大学美術館で〜7/28(日)まで開催中の展覧会「もしも… 大辻清司の写真と言葉」を2週にわたって特集します。
大辻清司(おおつじ・きよじ)は、写真家と教育者という2つの側面を持つ人物でした。写真家としては、戦後日本で詩人の瀧口修造や作曲家の武満徹らとともに前衛芸術グループ「実験工房」メンバーとしての活動をはじめ、様々な芸術家による創造の現場の記録写真や、都市を独自の視点で切り取る作品群などを手がけました。他方、数々のすぐれた写真論を執筆し、高梨豊や島尾伸三、牛腸茂雄、畠山直哉、潮田登久子ら多くの後進を育てた芸術教育の実践者としての側面を持っており、晩年にはここ九州産業大学で教鞭を執っていました。
番組では、自身も大辻清司アーカイブの編纂事業などに取組む九州産業大学美術館館長の大日方欣一(おびなた・きんいち)さんをゲストにお迎えして展覧会を一緒に見ていきます。前編となる今回は展覧会の第1章〜4章、そして第5章以降へ誘う階段に展示された大辻のテキストについて。各章の見どころをエピソードも交えて詳しくお話しいただき、音声ガイドのようにもお楽しみいただける内容になりました。
誕生日:7月2日
出身地:福岡県糸島市
興味のある事:素直に生きていく事
好きな音楽:いろいろ聴きます!
趣味・特技:てぬぐい集め
SNSアカウント:Twitter@tomoyas1977