2014年09月

2014.09.22[Mon] 00:00

やあ。構成作家の団長やで。またまたブログサボりがちで申し訳ない。

 

でもね、ちょっと、今週の放送が始まる前にこれだけはもとに戻したかった。ペースだけは。

 

だってさ、今週で……。

 

 

へいへーい!

 

二週分溜まってるけど、イシダカクテル、宮Dの締めの一杯でーい!

 

これ、いっつも思ってるんやけどイシダカクテルだけ抽出してmp3とかで着うたダウンロードとかできひんのかな。あと締めの一杯も全部ラジオドラマ化…いや、締めの一杯は読み物だからいいんだ。わかってるぜ宮D。やいやい言うな。

ひとり After Story 締めの1杯

僕の隣に座る女性は、新たにカクテルを注文した。

どうしよう。こんな女性の横で、どんなカクテルをオーダーするのが、正解なのか。彼女と同じカクテルを注文すると、間違いはないだろう。ただ、そのカクテルは女性好みのカクテルで、男性がオーダーすると、この女性は僕のことをドン引きしちゃうかもしれない。しかし、まったくわからないカクテルをオーダーするほどカクテルを知らないし。。。悩む。

男性「知り合い?」

しまった!
この女性には、連れの男性がいたことを、すっかり忘れてしまっていた。それも遠くで観ていたよりも意外に体の大きなやつじゃないか。

女性「いま、お会いしたばかりよ。どうあなたも一緒に」
男性「それじゃ、失礼するよ」

連れの男性は、彼女をはさみ、彼女の隣に座った。少し離れて座ってくれてよかったと思いつつも、僕のことをどう思っているのだろうかと気になった。隣に座る彼女と、彼女の香水の匂いで、反対側に座る彼の雰囲気を、余計に読み取ることができない。

マスター「お客様、何になさいますか?」
私「おかわりで」

また!やってしまった。おかわりはビールになってしまうじゃないか!せっかくカクテルを注文しようと思っていたのに。
ずらりと並ぶお酒がため息をついたように感じた。「彼女と同じカクテルでもよかったんだぞ」。。。どこの国かわからないラベルのお酒が僕に語りかける。

この場を早く去りたいのだが、きっかけがつかめない。ビールを今度は半分まで一気に飲んだ。

女性「何か気をつかわせてますか?あ、私たちカップルに見えます?」
男性「俺の彼女に勝手に近づくな!。。って、そんなこと言いませんよ。僕らは、そういう関係じゃないですので」

どれが正解なのかわからないこの空間を、僕は少し勘違いしていたようだ。
お店の中にあるテレビでは、明日の予告先発が伝えられた。僕の知っている世界に戻れたと感じることができた瞬間、一気に飲んだビールの酔いがまわってきた。
--------------------------------

「彼女と同じカクテルでもよかったんだぞ」。。。どこの国かわからないラベルのお酒が僕に語りかける。って一文、宮Dの吉田リスペクトか!

御馳走様が聞こえない!

ファンタジー After Story 締めの1杯

店をあとにした僕はタクシーを捕まえた。

それなりに時間は過ぎていたが、夜明けまで、まだ時間があった。

タクシー運転手「お仕事ですか?」

男性「いや、まさか、この時間までは」

タクシー運転手「そうですか。今夜は不思議な夜でしてね」

聞いてもいないが、何かしゃべりたそうにしている運転手に遭遇することは、たまにあるが、今夜の運転手は、しゃべりたそうというより、むしろ僕に話を聞いてほしいといった感じで話を始めた。

タクシー運転手「先ほど初老の男性を、お送りしたのですが、お客様と、とてもよく似ていられた」

男性「僕とですか?」

タクシー運転手「そうです。そして、その男性は、こうおっしゃられておりました」

タクシー運転手は話を続けた。

今夜、その初老の男性は、ある青年に出会い忘れていた何かを取り戻すことができ、人生が救われたと。先に起こることなんて誰も予測はできない。悩んだり迷ったりすることは、年齢を重ねても、いつでも起こること。ただ、その局面において、いつも自分を信じて進むことができると道は開ける。人生なんて、誰かに評価されるものではなく、自分が評価できるかどうかのものであったと。

タクシー運転手「そして、その初老の男性を送り届けたところで、最後に1つ付け加えていてね。それが、このあと青年を乗せることになるだろうから、彼をここまで送り届けてほしいとね」

タクシーが停車したのは僕の家の前だった。

タクシー運転手「きっと、あなたのことでしょ?ここでよろしかったですか?」

男性「えぇ、ありがとうございます」

その時、メールが1通届いた。

--------------------------------

もう一生続くやつや!ずーっと続いていくやつやんか!

人生なんて、誰かに評価されるものではなく、自分が評価できるかどうかのものであったと。

ラジオ局のディレクターと、DJと構成作家。俺たちの冒険は今始まったばかりなんだ。

2014.09.08[Mon] 07:00

いやあ、申し訳ない。本当は一個一個紹介したいけど、僕が悪いよね。一挙公開。締めまくりの一杯たち。

特別なソルティドッグ After Story 締めの1杯

ドアを開け、眼を真っ赤にした彼女がカウンターの席に座る。

女性「お水を1杯くださる」

顔を上げた彼女に驚くマスター。

マスター「どうも人違いのようだ」

マスターは彼女に聞こえないように、僕に囁いた。

男性「え?!」

思わず出た僕の言葉に、彼女が気づく。

女性「ごめんなさい。今夜は少し悲しいことがあって」

僕が声を発するまで、彼女は僕の存在に気づいていなかったのだろう。

男性「あ、いえ。こちらこそ」

マスター「どうぞ、お水です。それと、これはあなたに」

マスターはお水と、グラスの縁に塩のついていないソルティドッグを差し出した。

今日、僕は彼女と別れた。

どうしようもない気持ちになり、このバーにやってきた。

「嫌や、嫌や」という気持ちは、マスターの特別なソルティドッグで少し和らいだ。

そんなときに来店した彼女。

僕の瞳に少し涙が残っていたのかもしれない。

お店に入ってきた彼女は、別れた彼女に見えた。

だが、入店した彼女は、別れた彼女に似た別の女性だった。

女性「マスター、これは?」

マスター「それは、特別なカクテルです。よね?」

マスターは僕に確認した。

男性「ええ」

マスター「それを飲みきったら、ご一緒にいかがですか?」

マスターは僕に新しいカクテルを差し出した。

---------------------------------------

新しいカクテルは、新たな出会いを象徴し、そして全く同じ未来を辿る道しるべなのだ!

ワンピース After Story 締めの1杯

【大人になることは恋愛を多く経験することだと思っていた10代】

「そんなことないよ」

僕の部屋に、残していった彼女のワンピースが僕に語りかける。

もう彼女は、この部屋にはいない。

もう彼女は、この部屋にもどってくることはない。

わかっているのだが、部屋の隅々に彼女の思い出がよみがえる。

「未練がましい男ね。私なんかより、あなたにはきっといい人がいる」

声にならない声が聞こえてくる。

重症だ。

こんな日がいつまでも続くのだろうと思っていた、彼女に出会うまでは。

 

【恋の病に効く薬は、恋だと知った20代】

人を好きになることよりも、人に惹かれることを覚え、恋をする。

女性「あなたはやさしいのね」

出会ったばかりの彼女が僕に囁く。

同じことを、これまでにも何度となく言われてきた。

そして、彼女は僕に告げる。

女性「他に好きな人ができたの」

 

【人を好きになることを覚えた30代】

僕と付き合う女性は、いつも僕よりも半歩前の人生を歩んでいるように思えた。

なぜ彼女たちは、次を求めるのだろう。

わからない。

そして、人を好きになること。

恋をすること。

僕は、恋愛の経験を重ね、大人になったのだろうか?

わからない。

ただ、人を好きになることだけは覚えた気がする。

------------------------------

結局生きていくことっていうのは色んなものをそぎ落としてルーチン化されることなのかもしれない。ガタガタ言わずに肉を食え。

<< previous next >>

DJ紹介

  • 石田剛太 (ヨーロッパ企画)
  • Gouta Ishida (Europe-Kikaku)
  • いしだ ごうた
    1979年6月3日生まれ、愛媛県出身
    俳優/ラジオパーソナリティ
    趣味/写真・ラジオ鑑賞
    特技/バレーボール

    99年、第2回公演よりヨーロッパ企画に参加。以降、ほぼ全本公演に出演。
    多数の外部出演にくわえ、イベントでのMCや、ラジオパーソナリティとしての活動も多い。
    また、「ヨーロッパ企画の暗い旅」「アグレッシブですけど、何か?」などのバラエティでも活躍。

リクエスト&メッセージ