Top of the Morning

 教えて古賀先生！「ラブスタ法律相談所」

本日のテーマ
「ながらスマホ禁止」の話

今回は、自転車のいわゆる「ながらスマホ禁止」を取り上げたいと思います。道路交通法が改正されて重要な変更がされているんです。

──── 確か、今年の改正道路交通法の話で電動キックボードを取り上げて頂きましたよね。

はい、令和６年改正道路交通法が2024年５月、成立しました。その改正道路交通法が、自転車のいわゆる「ながら運転」に罰則を定めたんです。


──── 自転車についても道路交通法を改正したのはどういう理由なんですか？

令和５年の自転車関連事故は７万339件もありました。うち自転車が被害者になるケースは５万4732件ですが、実は自転車が加害者になっているケースも１万7607件あったんです。 このように自転車が関係する交通事故が増加傾向にある中、スマートフォンを見ながらの運転に罰則を設けて、事故防止を図っていこうというのが道交法改正の理由になります。


──── 具体的には、どのような内容になっているんでしょうか？

──── 結構厳しいですね。・・実際に自転車をこぎながら手にスマホを持って会話しているとアウトということですね。でも微妙なケースも多くないですか？例えば「自転車のハンドル部分にスマホを備え付けて、画面をチラチラ見ながら運転する」のはどうですか？

それもだめになります。


──── そうなんですか！自動車のカーナビのように、スマホで地図アプリを起動して見ながら自転車を運転することもダメということですね。

はい。スマホ画面を注視して運転することになります。今回の改正道路交通法違反ということになります。地図アプリを見る必要があれば、いったん自転車を止めて、完全に停止した状態で確認してもらえれば違反にはなりません。


──── ではスマホ自体はポケットやカバンに入れて、ハンズフリーの装置を使って会話をするのはどうですか。

法律上は大丈夫です。ただし、危険を伴いますので、控えて頂いて、やはりご注意いただきたいと思います。


──── 自転車を良く使う方には結構大きな改正のようですね。これはいつから適用されるんですか。

既に令和６年１１月１日から施行されています。全国の警察でも周知を続けていて、取り締まりも強まってますよ。いずれにしろ自転車による交通事故が増えていて改正されたわけですから、運転に集中することが求められています。

番組では先生へ相談したい事を受付ています。
メールで 761@lovefm.co.jp までお送りください。

【第１回】交通事故のドライブレコーダーに関するアレコレ

【第２回】投資被害に関するアレコレ

【第３回】美容医療に関するアレコレ

【番組に届いたご相談】
・駐車場でのドアパンチ
・車検から戻った車
・近隣の花びら

【第４回】電動キックボードに関するアレコレ

【第５回】子どもの共同親権に関するアレコレ

【第６回】Ｃ型肝炎裁判に関する話

【番組に届いたご相談】
・ストーカー被害
・電動キックボードのルール
・パワーハラスメントのある職場