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 教えて古賀先生！「ラブスタ法律相談所」

本日のテーマ
美容医療に関するアレコレ

最近は美容医療の相談や歯科の相談も多いんですが、第３回目の本日はその中から美容医療を取り上げてみたいと思います。


──── 美容医療というとやはり女性からの相談が多いのでしょうか。

実は最近は男性からの相談も増えています。感覚としては男女半々という感じでしょうか。男性・女性問わず、美意識が高く、少しでもきれいになりたいという方が増えている印象です。


──── そうなんですね。相談内容はどのようなものですか。

まず、術前に自分の想像したイメージ、つまり、なりたい自分と術後の自分の差が大きくて、悩まれているという相談があります。 また予期せぬ合併症に苦しんだり、場合によっては重篤な後遺障害が残ってしまったというケースもありました。


──── 自分の想像したイメージと違ったら、全て医療ミスといえるんでしょうか。

──── 医療ミスといえるケースは限定的なのですね。

はい、その他にも、事前に医師から十分な説明を受けることなく、施術を受けてしまった場合には、説明義務違反が問題になります。美容医療は、緊急性と必要性が他の医療分野と比較して少ないですよね。しかも患者さんが結果の実現を強く希望している特殊性もあります。ですから医療機関は、治療効果の見通しはもちろん、治療によって生じる危険性についても、より十分に患者に説明すべき義務を負っていると考えられているんです。


──── 医療ミスと認められる場合には何を請求できるんでしょうか。

治療費、慰謝料、場合によっては休業損害や後遺症慰謝料などが認められることもあります。説明義務違反の場合は慰謝料のみのことが多く、数十万円から１００万円程度ということもあります。受けた被害やお気持ちに沿わない損害額にとどまることも少なくありません。


──── 何よりも美容医療を受ける時には事前に十分な説明を受けておくことが大事そうですね。

はい、まさにその通りです。即断即決ですぐ決めないことです。時間をおいて決断してください。なりたい自分のイメージが実現可能なのか、まず医療機関側とすり合わせることが大事です。その上で、合併症やリスクについて十分に説明を求めてください。合併症やリスク・限界について説明してくれない医療機関は、再考したほうが良いと思います。最近では日本美容外科学会が、美容医療診療指針を公開しています。その中で「シミ・イボ」「シワ・タルミ」「脱毛治療」「乳房増大術」などで推奨できる治療、できない治療を説明していますので、事前に見て頂くことをお勧めします。


──── 古賀弁護士、分かりやすい解説をありがとうございました。次回もお楽しみに♪

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