福岡のFMラジオ局 LOVE FM。周波数76.1MHz。九州北部広範囲をカバーする10ヶ国語の多言語放送局。
TUE 21:00-21:30, Podcast
2015.09.26[Sat] 08:00
もうすぐ春じゃなく秋ですね。ちょっと気取ってみませんか?
なんて言いながら、九月最後の土曜日です。ああ、九月最後のサタデーナイトなんです。
土曜の夜はクラブで踊ろうか?海辺を歩こうか?それともこちヨロを聴こうか?
きっと福岡のヤングのサタデナイはこんな会話で盛り上がっていたのだと思います。
サヨウナラなんて言いたくないけど、本日の放送で、こちヨロサードシーズンが最終回です。
九月の放送は京都で録音しました。
福岡からこちヨロチームが全員総出で来京。東京じゃねえぞ!京都だぞ!
思い返せば、今回のサードシーズンは色々ありました。
なんといってもこちヨロガールズですよね。
島田に田崎。この二人には男肉にも出てもらいました。色々ミッションを課して、カクテルも書いてもらったり。可愛い妹分が出来たなあって思ってたけど良く考えたら向こうからしたら僕はオッサンなので兄じゃなくてオジさんですね。ううん。えのっぴどぅ。
そしていつもワイワイ人がいる現場でしたが一度石田さんと宮Dと僕の三人しかいない時がありました。こちヨロもサードシーズンに突入してここからやで感があるなかの三人ぽっきり収録。普通なら震えるところですが我々は笑っていました。何故なら、それはネガティブなものではなくチームとして仕上がってきている証拠だし、こちヨロが前に進んでいる核心があったからですね。
さて、本日の土曜日でこちヨロサードシーズンは終わっちゃいます。本当に終わっちゃいます。でもまた会えることを信じて。そう、はっきり言っちゃうと来年の4月もマジで帰ってきたいんだってば!ってことで。みんなからの署名を期待しつつ、この半年間ありがとうございました!!!!!!
追伸
締めの一杯、あるからな!
2015.09.05[Sat] 12:00
夏が過ぎ風あざみ。誰の憧れにさまよう……青空に残された……私の心は夏模様。
構成作家の団長です。タイトルは何か犯罪を告発するかのようになってますが、安心してください。
普通のブログですよ。
少し更新が滞ってました。
夏、ですね。
石田さんは元気です。今夜放送ありますからね。ちゃんと聞いてくださいね。
まるで夏休みの宿題を一気にやるかのように、締めの一杯を三連打したいと思います。つまり締めの三杯ですね。
カマゲン!
夜空ノムコウ(トサカクテル)After Story 締めの1杯
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恋愛するってことは、何かと戦っているような気持ちになる。
想いを届けたいけど、届かない想い。
会いたい時に、会えない寂しさ。
誰かが決めてしまった恋のルールと。
恋愛は自由。
でも、自由って、昔から戦いとともに存在したもの。
勝ち取るためには、戦いが必要だ。
でも、今回は、その戦いに負けちゃった。
彼と別れた。
「遠距離恋愛って、やっぱり続かないよね…」
どこかの誰かさんが言っていた、恋のルール。
「そんなことないもん。実際に遠距離のみんなが別れたってこともないし」
私たちも、そんな別れないふたり。
だと思っていた。
東京と大阪。
1つの空で繋がっていたと思っていたけど。
男性:「色々考えたけど、このままだといけないと思った
女性:「嫌いになった?」
男性:「いや、そうじゃない。そうじゃないけど。会いたい距離が保てなくなって」
女性:「会いたいよ」
男性:「会いたいけど、さようなら…ありがとう」
いつの日か、突然やってきた彼が立っていた窓の向こうに、オレンジの空が続いていた。
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トサカクテルの締めの一杯ですね。新幹線の中で書いたのかな?宮D、えらい冬の風の匂いがしまんなあ!
テニスが好きな理由 After Story 締めの1杯
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女性:「ねぇ、いま入ったよね」
男性:「あぁ、入ったよ。完敗だ。君の勝ちだよ」
女性:「やったー」
僕は初めて彼女に負けた。
いや、練習を真面目に続けてきた彼女には、この言い方は失礼だ。
彼女が初めて僕に勝った。
男性:「前に、テニスを始めたのは、テニスをやっている僕が好きでテニスを始めたって言ってたのに、こんなに強くなって」
女性:「そうね、そんなこともあったかしら?うふふふ…」
彼女はタオルで汗を拭きながら、太陽にも負けないくらいの眩しい笑顔で僕の顔を覗き込んだ。
女性:「ねぇ、悔しい?」
男性:「いや、1度くらい」
女性:「やっぱり、悔しんだ!」
僕の負けず嫌いの性格は、彼女も知っている。
だからこそ、僕に勝った彼女は、とんでもない優越感に浸っている。
女性:「何買ってもらおうかな?」
男性:「そんな約束した?」
女性:「往生際の悪いオトコねぇ。美味しいものにしようかな?」
彼女の嬉しそうな顔を見ていると、悔しさが吹き飛んで行った。
男性:「なんでもいいよ」
女性:「じゃあ、ずっとアナタと一緒にテニスが、この先も楽しめますように」
男性:「いつでもお相手します」
女性:「この先、ずうっと。何があってもずうっと」
男性:「あぁ、この先、君とずうっと」
僕がそう言うと、彼女が僕の頬にキスをした。
女性:「ハネムーンには、ラケットを持って行きたいわ」
男性:「おいおい、まだ、何も決まってないだろ」
彼女は、僕にボールを渡した。
女性:「ここからは、あなたのサービスゲームよ。よろしくお願いします」
僕はボールを受け取り、改めて靴も紐を結びな直した。
男性:「よろしくお願いします」
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ここからは、あなたのサービスゲームよ。宮Dもこの作品のヤバサに引っ張られたか?これは僕が味わってきたカクテルの中でも最も安いカクテルでしたからね。消毒用のアルコールクラス。しかし、宮Dがちゃんと酒にはしてくれましたな。
彼女の泡ひげ After Story 締めの1杯
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彼女とパッタリと連絡が取れなくなって半年。
片思いの僕の想いは、相変わらず一歩通行のままだ。
今年は、いつもより早く初雪が観測されたましたとお知らせのニュースがスマホの画面に表示される。
辺りは、寒さに加え、年末の慌ただしさで活気にあふれていた。
そんな冬の午後。
僕はカフェでチャイティーラテを飲みながら外を眺めていると、ひとりの女性が入店してきた。
メガネをかけ、イヤホンをし、スマホを触りながら入ってきたその女性に、それ以上も、それ以下もない想いだった。
女性:「あれ?」
オーダーを終えた先ほどの女性が、僕に声をかける。
女性:「ひさしぶり〜。元気?」
僕は声の方へ目線を向けた。
そこには大きなマグカップをもった同級生の女の子が立っている。
男性:「おぉ、ひさしぶり。わからなかったよ」
彼女は、僕が想いを寄せる彼女の親友で、卒業してからも何度か飲みに行ったことがある間柄だった。
当然、僕の彼女への想いも知っている。
女性:「今日は仕事?…って、感じでもないね。休み?」
男性:「あぁ、休み。そっちは?」
女性:「ちょっと溜まっていた仕事を終わらせてきたところよ」
男性:「じゃ、これから休み?」
女性:「まぁ、そんなとこね。お昼過ぎちゃったから、なんだか休みの日を損した気分だけどね」
彼女は、荷物をとなりの椅子に置き、僕の目の前の席に座った。
女性:「ねぇ、聞いてる?あの子、春に結婚するってはなし…」
男性:「え?」
僕の反応を、彼女は見過ごさなかった。
女性:「ごめん。まだ聞いてなかったかぁ…」
男性:「いや、いいよ。それはよかった」
それって、どれだ?
僕は自分の言葉と感情に疑問を抱いた。
男性:「長く付き合っていた彼と?」
女性:「うん。色々喧嘩とかしてたみたいだけど、やっぱりこの人って思ったみたい」
男性:「そっか」
それ以上の言葉が出なかったけど、動揺を彼女に悟られまいと、僕は言葉を続けた。
男性:「どおりで、今年の冬は寒くなるのが早いわけだ」
女性:「ほんとね。ふふぅ」
失恋した男を見ながら、大きなマグカップで彼女はラテを飲む。
男性:「ついてるよ、ひげ」
彼女のくちびるにラテのあわがつく。
女性:「どう、ときめいた?」
僕の好きだった彼女とは、まったく違うタイプの彼女。
なぜこのふたりは仲がいいんだろって、これまで何度も思ったことがあった。
男性:「そうだな」
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カフェで一人でチャイティーラテなんて飲むやつはあかん!男は麦茶や!こら!
次回からは平常運転!
いしだ ごうた
1979年6月3日生まれ、愛媛県出身
俳優/ラジオパーソナリティ
趣味/写真・ラジオ鑑賞
特技/バレーボール
99年、第2回公演よりヨーロッパ企画に参加。以降、ほぼ全本公演に出演。
多数の外部出演にくわえ、イベントでのMCや、ラジオパーソナリティとしての活動も多い。
また、「ヨーロッパ企画の暗い旅」などのバラエティでも活躍。