福岡のFMラジオ局 LOVE FM。周波数76.1MHz。九州北部広範囲をカバーする10ヶ国語の多言語放送局。
TUE 21:00-21:30, Podcast
2015.07.28[Tue] 00:00
どうも。構成作家の団長です。
まさかの写真を自分にしてみました。前へ出る作家ほどうるさいものはないですね。今回のこちヨロガールズは田崎ちゃんなので田崎ちゃんの可愛い写真を期待しましたか?
そうは簡単にいかねーぞ!まさに外道!
なんて言いつつ、毎週土曜日23時半からの放送は今回でラストですからねー。次回からは22時半になりますから。一時間早くなりますから。気をつけてくださいねー。
さてさて。全世界2億人の人がお待ちしている、西日本で一番チャラい一瞬を見せるけど最近はあまりそこを見せてくれないことで有名な宮Dの締めの一杯!
まじめな男やで!
約500キロの孤独 After Story 締めの1杯
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それは夏の夜空が教えてくれた。
女性:「ほら、いま流れ星が流れたでしょ?」
男性:「え、どこ?」
女性:「北東の空」
男性:「北東?って、どっち?」
女性:「そこからだと、学校がある方角」
男性:「見えるかな?」
彼との遠距離恋愛は、ことしの夏で3年目。
自分でも、褒めてあげたいくらい、続いている。
本当は寂しい時も、眠れない夜もあった。
女性:「ちゃんと見ててよ」
男性:「わかったよ、ちゃんと学校の方を見てるから」
女性:「あ!ほら、いま!」
男性:「え?」
女性:「見えなかったの?」
男性:「ぜんぜん」
女性:「もう、なんでなの?寝てるんじゃない?」
男性:「バカにしてるのか?」
女性:「心配になっただけ」
すぐに会いたい。
そう願うこともあった。
でも、無理なことはわかっている。
わかっているから、わからないことだってある。
女性:「ねぇ?」
男性:「ん?」
女性:「流れ星が見えたら、何を願うの?」
男性:「何って?」
女性:「いや、別に」
次の瞬間、その夜で一番大きくて綺麗な流れ星が夜空を駆け抜けた。
男性:「待たせたな」
女性:「え?」
ドアのインターホンが私を呼ぶ。
そこには、見たことないくらい緊張した彼が立っていた。
女性:「なんで、ここにいるの?」
男性:「いちゃダメか?お邪魔していい?」
女性:「ダメって言ったら?」
男性:「そんなこと言わせない」
女性:「もっと、早く入ってくればよかったのに」
男性:「おまじない」
女性:「おまじない?」
男性:「そう、3つめの流れ星を確認して」
女性:「イジワル」
彼は力強く、私を抱きしめた。
500キロの恋。
3年間という年月。
すべては、これから始まる新しい生活へと1つにつながった。
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なんでかな。インターステラより、好き。
2015.07.21[Tue] 14:00
構成作家の団長です。
実はこちヨロから重大発表があります。
石田剛太がリオオリンピックのアーチェリー日本代表候補に選ばれた、のは嘘ですし宮Dが来年春ガガガ文庫よりラノベ作家デビューするのも嘘です。
こちらヨーロッパ企画福岡支部、八月より放送時間が変わります!
八月より毎週土曜日夜22時30分~23時の放送になります!初回放送は八月一日なのでお間違えがないよう!
さて。そんな時間の改変をも乗り越えたこちヨロの、いつだって不動のエースはこいつなのさ。
宮Dの締めの一杯!
また、同窓会で After Story 締めの1杯
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美夏からの連絡。
美夏:「アキ、今年の同窓会どうする?もし来れるなら、話したいことがあるんだ」
美夏とは高校3年間、一緒のクラスだった。
卒業してからも、お互いの時間があうときは、一緒にご飯を食べたり、飲みに行ったり。
美夏:「最近、ちょっとお腹まわりがヤバくて…」
アンタそんなこと言ったら、世の中の女からぶっ飛ばされるぞ!っていうくらい美貌の持ち主の美夏。
でも、その美しさが男性からは高嶺の花と思われ、なかなかいい人に出会うことがなかった。
アキ:「今年は、体のこともあって、行けそうにないな」
美夏:「そうだね、大事な時期だし。今度、ランチでも」
アキ:「うん、体調がいいときにね。…っで、話したいことって?」
美夏:「そのときに」
結婚して、2年目の夏。
私たち夫婦に新しい家族が増えることがわかった。
まだ安定時期ではないので、ごく仲の良い友達だけには伝えていた。
美夏も、そのひとり。
結婚して、会う機会が減ってしまい、昔ほどお互いの近況報告ができなくなっていたけれど、お腹の中の子のことは、すぐに伝え、自分のことのように喜んでくれた。
連絡をもらって10日ほど過ぎた梅雨の晴れ間。
いつものカフェで、美夏は先に席に座っていた。
アキ:「ごめんね。待った?」
美夏:「うんうん、さっき来たばかりだから。どうお腹の調子は?」
アキ:「かなりの暴れん坊。オトコなのかな?」
席に座る瞬間、美夏の右手が教えてくれた。
今日のランチが楽しくなることを。
私は、先に言ってみた。
アキ:「美夏、おめでとう」
美夏:「え!?」
びっくりした顔でこちらを見た美夏は、右手を恥ずかしそうに隠した。
美夏:「話す前から、私の話をしちゃだめだよ」
アキ:「そうだよね、で、どんなひと?」
美夏:「サイトウ君」
アキ:「え!」
昨年の同窓会。
10年ぶりに再会したサイトウ君は何も変わっていなかった。
変わっていたと言えば、バツイチになってしまったくらい。
そんな彼と、美夏が、あの時、実は出会っていたこと。
美夏:「実は、昨年の同窓会で、アキも結婚しちゃったねって、サイトウ君と話をしていて、お互いのことを話していたら、その日は時間が無くなっちゃって」
アキ:「それから」
美夏:「それから…何度か会うようになってね」
アキ:「それで…」
美夏:「それで」
アキ:「いつ?」
美夏:「これから、お互いの両親には挨拶に行く予定だから、来年かな」
高校2年生の夏。
日焼けしたサイトウ君に告白したことを思い出した。
(高校2年の)美夏:「…そうなんだ」
サイトウ君の彼女の存在に気付かなかった2度目の夏。
1度目から12年が過ぎた、2度目の夏。
その夏は、親友の笑顔が私の隣に存在した。
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同窓会ネタにのかったことと
夏(美夏)の隣は秋(アキ)ってことを織り交ぜたく、最後の一文になりました。
えー、上の文章までが宮Dからのメッセージです。メールでちょくちょく解説くれます。
とりあえず言えることは、なんか最後の一文に本気だしすぎるケースが最近多い!
2015.07.17[Fri] 00:00
どうも。構成作家の団長です。
今回は、収録に福岡へ行った時の楽しみを少々書こうかなと。
食です。簡単に言うと、食です。写真はてんぷら屋さんのひらおに行った時の一枚。安いし美味い。こんなのが京都にあったら毎日行っちゃう。
たかおって店もありますよね?ひらおにたかお。似てる。三文字で最後におがついてるところだけだが。でもよく考えるとひらおは苗字っぽいしたかおは下の名前だよね。
早く福岡に行きたい!
そんな感じで福岡に胃袋をつかまれている団長ですが、心をつかまれてるはこちら。
宮Dの締めの一杯!
最近気合の、というか筆の乗り方が違うねえ。
彼女を好きな理由 Another Story 締めの1杯
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彼は私よりも3歳年下。
男性:「僕よりも3歳も年上だなんて嘘みたいだ」
私がドーナッツをかじっていると、彼は私を年下扱いしてくる。
実に嫌味な奴だ。
だが、今日の彼は雰囲気が違った。
男性:「あなたに伝えたいことがあって、」
女性:「…はい。」
畏まった彼の言葉に私は緊張し、ドーナッツを皿に置いた。
彼とは気兼ねなく何でも話ができた。
彼と話をしていると、楽しかった。
コーヒーとドーナッツ、そして彼との時間。
私にとっての貴重な時間となっていた。
男性:「僕はあなたのことが大好きです。けどあなたのことを諦めるために、他に好きな人を作ることにしました」
彼の告白が嬉しかった。
私を大好きと言ってくれた彼と、他に好きな人ができたと言った彼。
時に恋愛感情を抱くこともあったかもしれないが、そのことに気付かずにいた私。
女性:「ありがとう、彼女のこと好き?」
私じゃない誰かのことを好きな彼を心配する言葉は、彼よりも3歳年上のプライド。
男性:「ええ、大好きです」
彼は、まっすぐ私を見つめた。
直視する彼の視線が恥ずかしく、ドーナッツの穴からのぞきこんでやろう…そんなことが頭をよぎった。
人を好きになる、人を好きと言える。
こんな恋愛、いつ、どこで忘れてきたのかな。
女性:「ふふ、がんばってね」
男性:「はい」
彼の返事を確認して、私はドーナッツを手に取った。
二重丸のドーナッツ。
その2つの円は、決して重なりあうことを知らない。
だけど、大きな円が小さな円になることも、小さな円が大きな円になることもない。
円があるからこそ、出会える縁に感謝、感謝。
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僕はこの男がやばい奴やと思ってるんですけど、どうですかねえ。
ちなみに今回のパンチラインは
直視する彼の視線が恥ずかしく、ドーナッツの穴からのぞきこんでやろう
円があるからこそ、出会える縁に感謝、感謝
宮D、作家デビューしなはれ。
2015.07.10[Fri] 12:00
最近暑いですねえ。ムシムシして汗が吹き出てきて、バブみたいに溶けるんじゃないかと心配してる厚生作家の団長です。
さてさて。ヨーロッパ企画の新作が近づいてきてますよ。これは楽しみです!接近してきています!ええ!こちヨロは本来ヨーロッパ企画が福岡にハマるようにとはじめられたラジオですからね。ここが本当の戦いどころなんですよねー。
なんていいながら画像は田崎ちゃんと石田さん。ブログ用に写真撮らせてと言うと、石田さんが二人でと言い出して僕は心の中で別にもう田崎ちゃんゲストじゃないんだし一人でいいけどなあ。っていうか、前もこちヨロガールズで取ったとき石田さんと2ショット撮ったしそればっかりになるけどなあ。と思ったけど黙って撮りました。言った時に石田さんが「二人で撮った方がいいって」と返答してきたらケンカになると思ったからです。
ってわけで、僕らは元気です!
はーい。それじゃあいつもこれを楽しみにしてる全国51人のファンのみんなお待たせ!
宮Dの締めの一杯!
果実好きな彼女 Another Story 締めの1杯
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果物はしばし人生に深い意味を成す。
お誕生日のお祝いには、真っ赤な苺がのったショートケーキを。
夏休みの日記に書いた、大きな、大きなスイカ。
こたつに入って、つめの色が変わるほど食べたみかん。
大事な試合前にはバナナを。
そして、お別れの祭壇には色とりどりの果物が。
人生には果物が必要だ。
そう教えてくれたのは、いつも私を可愛がってくれたおばあちゃんだった。
祖母:「世の中には、いろんな果物があるんだよ。でも、食べちゃいけない果物もある」
小さなころは、それがどんなものか、わからなかった。
想像しても、どんな味がするのか、まったくわからなかった。
わかりたいと思っていたけど、どこにも売っていなかった。
私は、昨夜、彼と別れた。
禁断の果実をかじってしまった。
その果実は、実に甘く、刺激的だった。
のちに悲しい味になるまでは。
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禁断の果実ってのは、なんの隠喩なのかみんなで議論したいところですね。このお祖母ちゃんはきっと色んな酸いも甘いも経験したんだろうな。孫に伝えたかったんだろうな。色んなことを。RIP。
いしだ ごうた
1979年6月3日生まれ、愛媛県出身
俳優/ラジオパーソナリティ
趣味/写真・ラジオ鑑賞
特技/バレーボール
99年、第2回公演よりヨーロッパ企画に参加。以降、ほぼ全本公演に出演。
多数の外部出演にくわえ、イベントでのMCや、ラジオパーソナリティとしての活動も多い。
また、「ヨーロッパ企画の暗い旅」などのバラエティでも活躍。