ブログ

ポッドキャスト

ポッドキャスト RSS

  • こちらヨーロッパ企画福岡支部ポッドキャスト
  • RSS
  • 京都を拠点に活動する劇団・ヨーロッパ企画による「こちらヨーロッパ企画福岡支部」が、ポッドキャストで復活!リスナーの皆さまからのメッセージという名の署名活動で本放送復活を目指します。メッセージはtwitterアカウント:@kochiyoroへリプライもしくはDMで受付中です!

    [ヨーロッパ企画HP] http://www.europe-kikaku.com/

2020.04.07[Tue] 22:00

よう。福岡のマイメンたち、そしてradikoで聞いてる全国のこちヨロリスナーのみんな。

帰って来たぜ。こちヨロがな。

 

なんていいながら、世間はコロナで大変です。

緊急事態宣言も出たね。

 

何の気なしに言った言葉で炎上する世の中だし、不謹慎だとか言われたり、何をどうしたらいいかわかんないけど、これだけは言えるよ。

 

火曜日の夜21時からは、こちヨロ。

おうちで暇してたら、聞いてよね。石田剛太のオモシロが君を迎えに行くよ。

 

あと、石田剛太の前歯が一番緊急事態だ。

 

来週も聞いてくれよな!

2020.03.24[Tue] 21:30

イシダカクテル『愛してる』

こちらヨーロッパ企画福岡支部(通称 #こちヨロ

ラジオ版をお聞きいただいている皆さんにはお馴染みの、

ヨーロッパ企画・石田剛太が全監修をする

オトナの恋愛ラジオドラマ【イシダカクテル】

これまでお送りした過去の作品の原稿をお楽しみください♪

 

今回は2019年8月27日オンエアの作品
『愛してる』です。

 

本作品は、オンエア日が夏だったので、夏服で歩くカップルを想像してお楽しみください。また、この作品が生まれたころ、石田は、スパイダーマンにはまっていましたよ。

『愛してる』

「ねえ、いま向こうから歩いてくる
女の子見てたでしょ」

「え?」

「そういうのすぐ分かるんだから」

「いや、女の子を見たんじゃなくてー」

「さいてー」

 

やれやれ。


彼女とデートしているときに前を
歩いてくる夏服を着た女に目を奪われる。
もちろんそんなことあってはならない。
そこから映画館に入って映画を見終わるまで
彼女の機嫌がわるいのは当然だ。

スパイダーマンがおもしろくて助かった。
マーベルスタジオには感謝しなくては。

 

レストランで食事をしている二人。

「夏の牡蠣は岩牡蠣で、冬は真牡蠣なの。
私は岩牡蠣が好き。
おいしいー、もう大好き」

 

生牡蠣を食べると彼女は機嫌が良くなる。
僕は生牡蠣を食べている彼女を見るのが好きだ。

 

「愛してるよ」

「何?急に気持ち悪い」

「うん、そういうと思った」

「どういうつもり?」

「好きだよとか愛してるとか、
長く付き合ってると言わなくなるでしょ」

「そういえば言わなくなる」

「お互いね。言わなくなるし、
言われなくなる。
そういうもんかもしれないけど、
でも付き合いたての頃は好きだとか
愛してるとかしょっちゅう言ってたんだ、
僕たちは」

「イタいバカップルだったな」

「まあね、けど君は岩牡蠣のことは
ずっと大好きだって言ってる」

「うん、大好きだからなあ」

「それでいま思ったんだ。
愛してるってもうずいぶん言わなくなったのに
突然言ったから気持ち悪いってなった。
じゃあ愛してるっていつも言ってれば、
気持ち悪いって思わないだろ」

「ふふふ、なに言ってるの?」

「今日、僕は夏服を着た女の子を
見ていたんじゃなくて、その横にいる
彼氏の方を見ていたんだ」

「彼氏のほう?ゲイになったの?」

「からかうなよ。彼氏のほうが君を
見てるって気が付いたんだ」

「え?」

「君をじっと見てたよ」

「そうなの?」

「ああ。なんでこんな男と一緒に
こんな美人が歩いているんだろうって
思ったんじゃないかな」

「何にも出ないわよ」

「一緒に歩いてると君の顔が見れなくて
残念だと思うこともある」

「今は向き合って座ってるもんね」

「うん。しっかりと君が岩牡蠣を
美味しそうに食べる顔が見れた」

「かわいかった?」

「そんな口が開くんだって思ったよ」

「岩牡蠣は大きからね」

「愛してるよ」

「うん、…やっぱりなんか気持ち悪いな」

「たしかに」

「大好きとかにしてよ」

「大好き」

「ああ、それでも気持ち悪いなあ」

「なんだよ」

「ふふふ」

あとがき

いかがでしたでしょうか?

原稿データに近い形での公開になります。

今回も、本編のドラマが放送されたあとの、石田剛太と番組構成作家・団長のやり取りの模様を音声でお楽しみください♪ (原稿を読み終わってからお聞きいただくことを、おススメします!)

>> 続きを読む

2020.03.16[Mon] 19:00

こちらヨーロッパ企画福岡支部(通称 #こちヨロ

ラジオ版をお聞きいただいている皆さんにはお馴染みの、

ヨーロッパ企画・石田剛太が全監修をする

オトナの恋愛ラジオドラマ【イシダカクテル】

これまでお送りした過去の作品の原稿をお楽しみください♪

 

今回は2017年11月27日オンエアの作品
『絵画のようなバー』です。

 

この作品は、この年実施された、ヨーロッパ企画第36回公演『出てこようとしているトロンプルイユ』の世界観をイメージしてできた恋愛ラジオドラマです。ただこの作品は、本編の公演とは何も関係ないことをあらかじめご了承ください。

『絵画のようなバー』

(革靴の足音。止まって、バーの扉を開ける_音)

 

重たいその扉を開けると
男はいつも思った。
このバーは、絵画のようだ

カウンターしかない
そのバーには
青いワンピースを着た
ボブカットの女性が
ひとり背を向けて座っていた。

マスターが僕に
微笑んでくれたおかげで、
僕の目の前にある光景が、
絵画ではなく現実のものだと
認識できた、

というのはいささか
言い過ぎかもしれないが、
それほどまでに
このバーは絵画的だった。

 

カウンターに座ると
マスターは黙って
コニャックを
ブランデーグラスに注いだ

 

「このバーでコニャックを
飲んでいると、まるで1930年代の
パリにトリップしたみたいだ」

「あなたは1930年代のパリに
行ったことあるの?」

 

女は少しいじわるに
笑ってそう言った

 

「もちろんないよ。
でも、君も行ったことないだろ?」

「ふふふ、おかしな人。
マスターそろそろ失礼するわ」

「もう帰るの?
終電は過ぎてるんじゃない?
ほら、あの時計を見て。
もうとっくに0時を回ってる」

「あれ?
私の腕時計はまだ11時過ぎよ。
あの時計、止まってるんじゃない?」

「止まってるわけじゃない。
よく見て、あの時計、実は絵なんだ。

『0時を過ぎた時計の絵』。
動くはずもないよね」

「ほんとだ、_絵ね(笑)
なんであんな絵が飾ってあるの?」

「つまり、
このバーに入った時点で、
もう終電はないってことを
言ってるんじゃないかな。ねえマスター」

 

マスターは僕らを見て

黙ったまま微笑んだ

 

「トロンプルイユって知ってる?」

「トロンプルイユ?」

「フランス語でだまし絵のことを言うんだ。
まさにああいう絵のことだよ」

「ふーん、だまし絵ね」

「どうかな?少しの時間だけ、
だまされてみない?」

「ふふふ」

 

 

それから二人は
ラブソング一曲分の
会話を楽しんだ

「趣味は、映画や演劇を観に行くことかな?」

「演劇?」

「このすぐそばに
西鉄ホールって劇場があるんだ。
そこでやってる演劇は
間違いないものばかりだよ」

「チケットはどこで売ってるの?」

「どこにも売ってないんだよ」

「え?」

「恋をしたら、
ある日ポケットに入ってるのさ」

「ふふふ」

「つまり、
君は劇場には一人では
入れないってことさ」

「ポケットに手を突っ込むのが
楽しみになってきた」

 

二人はカウンターに座って
ずっと話し続けた

 

「君とはなぜか話せる」

「そうね、
まるでこうなることが
決まっていたみたいに…」

「こうなることが
描かれていたみたいに…」

 

重い扉を開けて、
誰もいないバーに男が一人
入ってきた。

 

マスターはにっこりと微笑んだ。
カウンターに座ると
絵が飾ってあるのが男の目に入った。

バーのカウンターに
男性と青いワンピースのボブカットの女性が
座っている。

 

絵だった。

 

二人は楽しげに
会話してるように見えた。

とてもいい絵だな、

男はそう思った

あとがき

いかがでしたでしょうか?

原稿データに近い形での公開になります。

今回は、本編のドラマが放送されたあとの、石田剛太と番組構成作家・団長のやり取りの模様を音声でお楽しみください♪ (原稿を読み終わってからお聞きいただくことを、おススメします!)

>> 続きを読む

2020.03.13[Fri] 21:00

こちらヨーロッパ企画福岡支部(通称 #こちヨロ

ラジオ版をお聞きいただいている皆さんにはお馴染みの、

ヨーロッパ企画・石田剛太が全監修をする

オトナの恋愛ラジオドラマ【イシダカクテル】

 

これまでお送りした過去の作品の原稿をお楽しみください♪

 

今回は記念すべき2013年4月1日、第1回目のイシダカクテルです!

『次の客』

マスター 「次に入ってくる客が男か女か?もし男だったら、君は彼女に謝るんだ、ここから電話をする、私の目の前で」

僕 「もし女だったら?」

マスター 「君は今日、タダでメルローを好きなだけ飲んで、酔いつぶれることができるよ」

僕 「なるほど、けどマスターへのリターンがないようだけど?」

 

 

僕NA 「マスターは、自分のグラスを持ってきて僕の入れたメルローのボトルを注ぐと、僕のグラスに合わせてこう言った」

 

 

マスター 「君たちが仲直りして、メルローとシャルドネが同時に減っていってくれた方が、
私は助かるんでね」 

僕NA 「なるほど、マスターはアドリブの利く男だ」

 

 

時間経過

 

 

僕NA 「一時間ほど経っただろうか、男も女も入ってはこなかった。それどころか、それまでいた客たちもいなくなっていた。店には僕とマスターと空っぽになったカリフォルニア・メルローのボトルだけだった」

 

 

マスター 「どうやら、賭けは成立しなさそうだ、つまらない店ですまないね」

僕 「いや、僕がつまらない男なんだよ」

 

僕NA 「支払いを済ませると、僕は席を立った、
店を出ようとドアを開けると、そこには彼女が立っていた」

 

 

女 「まだ開いてるのかしら?」

僕 「え?」

女 「開いてるなら入りたいんだけど、あなたがそこに立ってたら私は入れないわ」

僕 「ああ、そうだね」

 

 

僕NA 「彼女はムッとした顔のまま、僕の側を横切って店の中へ入ろうとした」

 

僕 「ちょっと待って」

僕NA 「僕は彼女を止めると、一旦店を出てドアを閉めた」

 

女 「ちょっと…」
僕 「(さえぎるように)おいしいシャルドネが入ったらしい」

 

僕NA 「そういうと僕は彼女より先に店に入った、マスターとの賭けは、僕の負けになった。店内にはまた"ナウズ・ザ・タイム"が流れていた、彼女に謝るのは"いまがそのとき"なんだとチャーリー・パーカーが教えてくれた」

あとがき

いかがでしたでしょうか?

原稿データに近い形での公開になります。

これまでに、いくつものカクテルを収録してきましたが、変わらないのことが1つあります。
それは、番組内に色々なコーナーや、フリートークパートがあっても、収録の最初は【カクテル】から収録すること。だから、こちヨロのとっても最初の収録は、この作品になります!

皆さんのご感想は、Twitter ‎@kochiyoro もしくは、 #こちヨロ #イシダカクテル で♪(タイトルを書いてもらうと、より助かります!)

2019.12.31[Tue] 23:59

ヤーマン。

 

みんな忘れてないかな?

 

こちヨロの精霊こと団長だよ。

 

2019年も終わっちゃうね。今年もありがとう。みんなが支えてくれたから、こちヨロもながぁくやってます。

来シーズンも何とか……ゲットすべく宮Dに頑張ってもらいたい。他力本願! あかん! 俺たちの力でこちヨロの来シーズンはゲットするんや!

 

思えば、こちヨロ1stシーズンの時は宮Dを日本一チャラいDとして扱ってたなあ。懐かしい。今でもたまにその片鱗は見れるけどね。ふふふ。

 

石田さんだって、若かったよ。今の俺より若かったんだもの。はぁぁぁ。相変わらず前歯も心も生き急いでますが、石田さんも元気ですよ。

 

京都から福岡へ。

 

みんな、よいお年を!

 

あと一分で2020だ!

2019.11.18[Mon] 10:00

こちらヨーロッパ企画福岡支部(通称 #こちヨロ

ラジオ版をお聞きいただいている皆さんにはお馴染みの、

ヨーロッパ企画・石田剛太が全監修をする

オトナの恋愛ラジオドラマ【イシダカクテル】が、

この程スペシャル版として、

2019年11月8日から全4回シリーズで、

LOVE FMの夕方の番組music×serendipityに登場!


さぁ、第2話目の原稿も公開しますよ!

急展開に発展するのか、それとも?!!



ラジオドラマともども、こちらもお楽しみください♪

イシダカクテル クリスマス特別編 #2「はじまりはいつも雨」

雨の音で目が覚めた。7時30分、日曜日の朝。

 

アラームをセットしてなくてもこの時間に起きたのは、雨音なのか、それともいつもの起床時間を身体が覚えているからだろうか。

起き上がってテーブルの上に置いてあるりんごを齧る

 

美雪「はあ、おいしい」

 

寝起きで喉が渇いてるからか、それとも単にりんごが瑞々しかったからだろうか。

amazonのアルファベット字面の頭に 【M】が書き足された
仕送りのダンボールを見ながら りんごを食べ終える。

それからもう一度ベッドに潜り込む。
社会人一年目の女子にとってしあわせは、母親からの仕送りと日曜日の二度寝だ。

ベッドの中で半分眠りながら、カフェラテを淹れる彼の横顔を思い出そうとしてみた。
けれど雨音が邪魔をしてうまく思い出せない。

 

それでまたうとうとと眠ってしまった。

美雪「お腹すいたなあ」

 

部屋の掃除をして録画していたドラマをいくつか見てユーチューブをダラダラ見ていたら、もう夕方になっていた。

ジーパンを履いて白いセーターを着て、外に出られるだけのお化粧をして、ちょうど雨が止んでたから傘を持たずにスーパーに買い物に出かけた。

 

 

街はもう暗くなっていて人もいっぱいだった、

天神は男女が手を繋いで歩くように義務付けられているのだろうか。
雨上がりの夜の街はカップルとイルミネーションの光でいっぱいだ。

 

美雪「カフェラテ飲みたいなあ」

ほんとにカフェラテを飲みたいのか、それともまた彼に会いたいと思ってるのか、だけどあのコーヒー屋さんには行けなかった。

 

 

どうせあの店もいまはカップルしか入れないようになってるだろうし。

スーパーで安くなっていたブロッコリーとキノコと鶏肉と、そして缶ビールを一本買った。

外に出ようとしたとき、運悪くまた雨が降ってきた。

 

光一「あれ?こないだ来てくれた…」
美雪「うそ…」

 

雨のなか傘を持って現れたのはカフェラテの彼だった。

 

美雪「ど、どうも」
光一「ずごい偶然!てか傘持ってないの?」

 

そう言って彼は傘を閉じながら私の隣に立った。やばい、ドキドキしてきた。

 

美雪「出るとき、ちょうど止んでたんで」
光一「じゃあ、送るよ」

 

美雪「え、いや、大丈夫です。走って帰るんで」
光一「いや風邪ひいちゃうよ。11月の雨なんて」

 

美雪「でも…(お買い物でしょ)?」
光一「じゃあさあ、いまから飲み行かない?」

 

美雪「え?」
光一「飲むつもりだったんでしょ?」

 

私の持つレジ袋に入った缶ビールを指差して彼がいたずらっぽくそう言った。

光一「ビール奢るから!」
美雪「…じゃあ、レジ袋持ってても入れるお店だったら」

 

ほんとは彼に教えてもらったあのバーに行きたかった。
けど近所のスーパーに行く格好の、しかもレジ袋を持った女子は、男性とバーに行っちゃいけないと思った。

光一「焼き鳥とかどう?」
美雪「好きです」

 

光一「おっけ!近くに美味しいところあるんだ。いつも混んでるんだけど、雨だし、いまならいけるかも」
美雪「お願いします!」

 

店員「はい、ビール2つ」

 

光一「ありがとう」
美雪「ありがとうございます」

 

光一「じゃ」
二人「かんぱーい」

 

美雪「おいしい!」
光一「好きなんだ?」

 

美雪「へ?」
光一「ビール」

 

美雪「あ、はい一杯目は」
光一「いいね~」

いますっごいベタな勘違いしてしまった。

 

 

光一「ていうか、お互いまだ名前知らないよね」
美雪「あ、そういえば!」

 

光一「俺も言ってなかった。光一です。光る一で光一」
美雪「美雪です。美しい雪って書いて」

 

光一「雪って珍しいね」
美雪「多分親が雪好きだったんです」

 

光一「ふふ、いい名前だね」
美雪「そうですか?夏が生きにくいです」

 

光一「たしかに笑」
美雪「雪降ったらからかわれてたし、美雪が降ってきたーって」

 

光一「ふふふ、好きだったんだよ」
美雪「そうかなあ、男子ってからかうのが好きなんでしょ」

 

光一「好きな人をからかうのが好きなんだよ」
美雪「好かれてる感じ、なかったけどなあ(ビール飲む)」

 

光一「美雪が口元くっついてるよ」
美雪「へ?」

 

光一「泡ヒゲ女子」
美雪「いやちょっと、からかわないでください!」

 

 

それから焼き鳥5本ずつとビール2杯分の話しをした。

 

美雪「誘ってくれてありがとうございました。うれしかったし、たのしかったし、おいしかったです!」
光一「うれしたのし大好き、じゃなくておいしいだね」

 

美雪「ええ(恥ずかしい)」
光一「また誘ってもいい?」

 

美雪「はい、誘ってください。あの教えてくれたバーに行ってみたいです」
光一「ふふふ、おっけ!」

 

積極的すぎる自分がありえなくて恥ずかしくなってきた。

 

光一「雨止んだね」
美雪「ほんとですね」

 

光一「送ってくよ」
美雪「だ、大丈夫です。雨止んでるんで」

 

光一「まあ、そっか」
美雪「はい。今日はありがとうございました」

 

光一「じゃあ、また」
美雪「また」

 

雨が止んでなかったらなあって思いながら、私は一人、雨に濡れた夜の国体道路を歩いて帰った。

オンエア情報

#2「はじまりはいつも雨」
作・演出:石田剛太(ヨーロッパ企画)
出演:日下七海(劇団『安住の地 』)/ 石田剛太(ヨーロッパ企画)
特別出演:DJ SUE(LOVE FM)

 

上記ラジオドラマは、2019年11月15日(金)music × serendipity内で放送されました。

2019.11.14[Thu] 13:00

こちらヨーロッパ企画福岡支部(通称 #こちヨロ

ラジオ版をお聞きいただいている皆さんにはお馴染みの、

ヨーロッパ企画・石田剛太が全監修をする

オトナの恋愛ラジオドラマ【イシダカクテル】が、

この程スペシャル版として、

2019年11月8日から全4回シリーズで、

LOVE FMの夕方の番組music×serendipityに登場!


#こちヨロ では、通常毎回が短編のストーリーでしたが、

今回のスペシャル版は、なんと全4回の連ドラ!!

……だったら、聞き逃しちゃった人や、もう1度ゆっくりイシダカクテルを味わいたい人もいると思いまして、

今回は放送後にオンエアした原稿を公開します!!



ラジオドラマともども、こちらもお楽しみください♪

イシダカクテル クリスマス特別編 #1「ゆっくり始まる恋」


仕事帰りの街はイルミネーションで、私にはちょっと眩しい。


少し寒くなってきてるし、夜も少し遅いのだけど、やっぱ綺麗なものは立ち止まってじっと見ちゃう。


明治通りに面したふくぎんの前で立ち止まって、空に向かって伸びる光のカーテンを眺めるのが、仕事帰りの私の最近の日課になっていた。

 

美雪「はあ~」

 

白いため息を吐いて自分の両手を温める。
そして上着のポケットにそれを突っ込む。

 

美雪「もうすぐ12月かあ」

 

街はもうクリスマスの準備を始めている。
この街のテンポは、去年まで私のいた田舎町と比べるとずいぶん早い。5倍くらいに感じる。

 

美雪「早いなあ」

 

月日が経つのも早い。新卒一年目でこの街にやってきた私には尚更だ。
でも早いのは月日だけじゃない。

 

明治通りを歩いてるおじいさんの速度だって、散歩してる犬だって早い。
バスなんて、1時間に1本しか来ない私の町と比べたら、まばたきしてる間にやってくる

 

男性1「ばりきれいとー」
女性1「やばいって、これインスタいきっしょ」

カップルたちの会話は早口で、私にはほとんど外国語だ。

 

写真を撮る速度だって並みじゃない。

 

私はポケットに手を突っ込んだままゆっくりと大名の方へ歩き始める。
仕事の遅い私は帰る時間も遅くなってしまうのだ。

 

 

美雪「なんか食べて帰ろっかなあ」

 

お昼から何も食べてなかったけど、空腹を通り越して何が食べたいかわからなくなっていた。
そういうことってあると思う。あんまり共感は得られないけど。

 

そのとき、コーヒー屋さんを見つけた。

 

騒がしい街と対比するように店内は静かで、ゆっくりとした時間が流れているように見えた。
店内を訝しげに眺めていた私に店員さんが声をかけてきた。

 

光一「どうぞ、ゆっくりしていってください」
美雪「あ、えっと…」


光一「お客さんいなくて暇で、ごめんなさい、話しかけちゃいました。
美雪「いえ、全然」


光一「お仕事帰りですか?」
美雪「はい、なんで分かったんですか?」


光一「いやスーツ着てるから」
美雪「ああそっか」


光一「毎日スーツ着てる人は無条件で尊敬しますよ。それにパンプスでしょ」
美雪「正直ジーパンとスニーカーで働きたいです」

 

 

にっこりと笑った彼はジーパンにニューバランスのスニーカー、そして鮮やかなグリーンのラルフローレンのセーターを着ていた。

 

光一「じゃあコーヒーっていうよりお腹空いてる感じ?」
美雪「そうなんですけど、なんか通り越しちゃった感じで」

 

光一「何食べたいかわからなくなるやつだ」
美雪「そう!それです!ありますよね、そういうこと?」

 

光一「あるある。じゃあそこの向かいのバーがいいよ。フードもおいしいし」
美雪「へーそうなんですね。でもバーなんて一人では入れないです」

 

光一「一緒に行ってあげようか?」
美雪「(戸惑って)ええ、いや、それは大丈夫です」

 

光一「だよね」
美雪「だって、まだお仕事でしょ?」

 

光一「そうだった。暇すぎて忘れてた」
美雪「お店終わるまでカフェラテ飲んで待ってようかなあ」

自分でもなんでこんなこと言ったんだろうってびっくりした。

 

美雪「(取り繕うように)っていうのは冗談ですけど、あの、カフェラテは、ほんとに飲んでいきます、はい」
光一「お!ありがと!じゃあどうぞ」

彼に促されて私はゆっくり店内に入った。

 

さっき自分が口にした言葉で私の胸はまだドキドキしていた。
しかも店内は他に誰もお客さんがいなくて、彼と二人きりだ。

 

光一「好きなとこ座って、貸切だから」
美雪「あ、はい」

 

広い店内にはゆったりとテーブルが置かれてある。

光一「カウンターでも」
美雪「あ、えっと、こっちにします」

 

私は彼からちょっと離れたソファ席に座った。
そして彼を意識しないようにスマホを触り始めた。

 

インスタグラムを立ち上げると、友達の誰かがどこかのイルミネーションをあげていた。
イルミネーションは寒いなか立ってなくても、スマホの画面の中でも見れる。
けど、さっき見たイルミネーションの方がきれいだと思ったから、私はいいねを押さなかった。

 

そっと彼の方を見ると、ちょうどスチームミルクを注いでいるところだった。
その真剣な彼の横顔に、私はなぜかドキッとして、慌てて目をそらした。
そしてまたスマホを触り始めた。

 

光一「お待たせしまた」

彼がカフェラテを持ってきてテーブルに置いた。

美雪「ありがとうござい…」

カップには白いミルクの泡の上に「おつかれさま」という茶色の文字が浮かんでいた。

 

光一「ちょっと時間かかっちゃった、ごめんね」
美雪「ありがとうございます。なんかうれしいです」

 

光一「こっちの人じゃないでしょ、君?」
美雪「はい。四月からこっちに。なんで分かったんですか?」

 

光一「なんとなく。話し方もゆっくりしてるし。四月からかあ、もう慣れた?」
美雪「正直、まだ慣れないです。田舎だったんで」

 

光一「そっか、騒がしいもんねこの街」
美雪「はい」

 

光一「でもここみたいに静かなところもあるし、いい街だよ」
美雪「そう思います」

 

光一「あ、いらっしゃいませ」

店内に入ってきたカップルに彼がそう言った。
なんだか少し残念な気持ちになった。

 

せっかく彼と…ってなに言ってんだ私。

 

 

光一「じゃあ、ゆっくりしてって」

といって彼はそのカップルの方へ行ってしまった。
私は彼の作ってくれたカフェラテを、おつかれさまの文字をなるべく崩さないように、ゆっくりと飲んだ。

オンエア情報

#1「ゆっくり始まる恋」
作・演出:石田剛太(ヨーロッパ企画)
出演:日下七海(劇団『安住の地 』)/ 石田剛太(ヨーロッパ企画)
特別出演:ALEX(LOVE FM)、YURI(LOVE FM)

 

上記ラジオドラマは、2019年11月8日(金)music × serendipity内で放送されました。

2019.09.24[Tue] 18:00

ヤーマン。構成作家の団長ビーストモードやで。

 

夏も終わるね。

 

俺はほら、9月まで夏やと思ってるから。夏が終わる。

 

こちヨロは……まあ元気やで。みんな。今夜、夏の終わりのこちヨロ絶対聞いてくれよな!

 

べ、別に、今日が最終回だとか、そ、そんなの、わかんねえし、な、なに言ってんだよ!

 

でも、なんとなくこちヨロを振り返ってミルク?

かわいいよみぶきかわいいよ。

 

石田?

 

なんでオッサンの写真載せなあかんねん! りすなー減るわ!

 

前歯が生き急いでるし!

みぶきかわいいよみぶき。

 

後ろの、僕らのマネージャーかわいいよマネージャー。

 

石田?

 

だからさあ、ちゃんこばっかり食ってるダメパーソナリティを以下略

>> 続きを読む

2019.09.17[Tue] 20:45

そう、構成作家の団長だよ!

 

あっという間に火曜日だね。火曜日だよ。昔だったらサザエさんだね。火曜日の19時からサザエさんやってたのって、関西だけ?福岡はどうなんだろう。

 

でも今は、こちヨロ……うーん。さすがにまだまだサザエさんには届かない。でも、サザエさんぐらい長くやるよ。声優さんが変わるようにパーソナリティも……石田!

 

こちヨロ始まって以来かな? ヨーロッパ企画の福岡公演が終わってから放送が続いてるのって。このまま一生続け!

2019.09.03[Tue] 20:59

ヤーマン!構成作家の団長やで!

 

ごめんな!久ぶり!

 

とりあえず言いたいことはさ、あと一分で、ラーメンが食べれるってこと!

 

こちヨロも、始まるぞ!

<< previous 1 2 3 4 5 6 7 8 9

DJ紹介

  • 石田剛太 (ヨーロッパ企画)
  • Gouta Ishida (Europe-Kikaku)
  • いしだ ごうた
    1979年6月3日生まれ、愛媛県出身
    俳優/ラジオパーソナリティ
    趣味/写真・ラジオ鑑賞
    特技/バレーボール

    99年、第2回公演よりヨーロッパ企画に参加。以降、ほぼ全本公演に出演。
    多数の外部出演にくわえ、イベントでのMCや、ラジオパーソナリティとしての活動も多い。
    また、「ヨーロッパ企画の暗い旅」などのバラエティでも活躍。

番組ページへ

リクエスト&メッセージ