ブログ

月別記事一覧

ポッドキャスト

ポッドキャスト RSS

  • こちらヨーロッパ企画福岡支部ポッドキャスト
  • RSS
  • 【毎週日曜日18時更新(たまに変更)】京都を拠点に活動する劇団・ヨーロッパ企画による福岡発オリジナル番組『こちヨロ(こちらヨーロッパ企画福岡支部)』のPodcastオリジナル番組。ヨーロッパ企画の情報をはじめ、ラジオ番組の裏側から、ふたりの日常や、皆さんから頂いたメッセージで成り立つ番組。自称「(ヨーロッパ企画ファンにとっての)沼」。Podcastのオリジナルの出演は、【ヨーロッパ企画】の石田剛太と、ダンスカンパニー【男肉 du Soleil(おにく ど それいゆ)】の団長こと池浦さだ夢。番組情報をメッセージはtwitterアカウント:@kochiyoro / 番組への参加はメールでkochiyoro@gmail.com で

    [ヨーロッパ企画HP] http://www.europe-kikaku.com/


こちヨロ夏休みの宿題~のびきってしまった 締めの1杯たち(6月分)

2014.07.23[Wed] 20:05

番組ディレクター、宮Dです。

 

番組ブログをひさびさ更新です。

今回は、6月12日オンエアから7月17日の放送まで、スタッフ間のみで随時更新されていた「イシダカクテル締めの1杯」を、夏休み特別企画として一気に更新します!

(一気にやっちゃうと6月分と7月分にわけます)

 

■イシダカクテル締めの1杯とは...

 本放送で人気のコーナーのラジオドラマ【イシダカクテル】

そんなコーナーを編集するディレクターが勝手に本編の続編を妄想してしまうといったブログオリジナルのコーナー(短編恋バナ)です。

最近は、本編がわからなくても、この締めの1杯だけでも、楽しんでいただけるようにしております。

 

今回は6月の未公開分、締めの1杯×3本!!

3杯分です!!

 

6月のカクテルテーマはジューンブライドにちなみ「結婚」

(写真は6月収録時の石田さんと吉田マネージャー)

結婚しようよ After Story 締めの1杯(6月12日オンエア)

やっと言えた。
彼女にやっと言えた言葉。

「結婚しよう」と。

ただ、プロポーズはこれで終わっていなかった。

彼女に伝えた夜が明け、僕はいつもの香ばしい匂いで目が覚めた。
サニーサイドアップの目玉焼きとこんがり焼けたトースト。
今朝は目玉焼きが、いつもより1つ多く焼かれていた。

女性「おはよ。今日は気合を入れるため1つ多めに作ったよ」

今日は彼女のご両親に挨拶を行く日。

女性「それで、もう挨拶の言葉は決まった? 毎日結婚しようなんて言ったら驚くよ、きっと」

彼女は、昨晩の僕の言葉を使い、いたずらっぽく笑った。

この日が来るのは、前からわかっていたが、いままで彼女に伝える言葉ばかりを考えていた。

さて、どうしたものか。

はっきりとした言葉で彼女のご両親には伝えようと決めている。
どのようなリアクションが返ってくるかなんてわからないけど、その答えもわからない。
明らかにいつもと違う雰囲気を彼女は察していた。

女性「いつも通りで」

もう1つのプロポーズへ。
淹れたてのコーヒーに、いつもは入れない砂糖を加えた。

ようこそ After Story 締めの1杯(6月19日オンエア)

ある日の花嫁と出会うことは、もうなかった。

ある日の花嫁のことを、あの日以来、思い出すこともなかった。

もしかしたら、この街のどこかで会っていたのかもしれない。

もしかしたら、あの花嫁のことをもっと知る機会があったかもしれない。

だけど、時は過ぎて行った。

そして、明日、僕は結婚する。

僕は、あの時の花嫁の言葉を思い出した。

女性「。。ただ、真っ暗な空ばかり見て育った私の目には、ほんのちょっとだけ眩しかったみたい」

僕は、あの時の花嫁とは、育ってきた環境も、状況も違う。

【眩しい】

そう、僕は一つの言葉にたどり着いた。

あの時の花嫁の言葉が、言葉以上に理解できた。

明日から始まる日々は、とても眩しい。

眩しさのあまり、僕は目を開けることができるのだろうか。

その眩しさには希望と不安が入り混じっている。

どちらかというと不安のほうが多いのか。

だけど、その眩しさを直視できる準備はできた。

ある日の花嫁が、僕に教えてくれた。

男と女(ヨシダカクテル)After Story 締めの1杯(6月26日オンエア)

あの日、あの時、あの場所で。。。

君に出会っていたから、僕は失恋をした。

男性「マスター、ロックで」

マスターの丸氷は、本当に美しい。

マスター「また思い出した?」

男性「えぇ、この前、また連絡がありまして」

彼女に返事はするが、彼女への答えはない。

思い出を振り返ることはできるが、未来を読むことはできない。

今夜も氷が解ける度に、酔いがまわる。

店内のモニターには懐かしいシーンが流れる。

マスター「そうか、あれから20年が経つのか」

あの日、バッジョはPKをはずした。
あの時、僕は彼女と一緒にいた。

そして、あの場所は、もうどこにもない。

マスター「夢のような舞台だったけど、いまじゃ夢じゃない」

最強と思われた20年前の戦士たちは、思わぬ失点で夢舞台へと進めなかった。
最強と思われた20年後の戦士たちは、夢舞台で敗れた。

彼らの進化する姿に、僕は胸を熱くする。

失うものが過去にあろうとも、進化する姿に自分を重ね合わせ、今宵も朝を迎えた。

DJ紹介

  • 石田剛太 (ヨーロッパ企画)
  • Gouta Ishida (Europe-Kikaku)
  • いしだ ごうた
    1979年6月3日生まれ、愛媛県出身
    俳優/ラジオパーソナリティ
    趣味/写真・ラジオ鑑賞
    特技/バレーボール

    99年、第2回公演よりヨーロッパ企画に参加。以降、ほぼ全本公演に出演。
    多数の外部出演にくわえ、イベントでのMCや、ラジオパーソナリティとしての活動も多い。
    また、「ヨーロッパ企画の暗い旅」などのバラエティでも活躍。

番組ページへ

リクエスト&メッセージ