福岡のFMラジオ局 LOVE FM。周波数76.1MHz。九州北部広範囲をカバーする10ヶ国語の多言語放送局。
TUE 21:00-21:30, Podcast
2015.05.07[Thu] 00:00
どうも。構成作家の団長です。
いやあ、決まりましたねえ。何がって?
こちよろガールズがですよ!
番組アシスタントギャルズですよ。まあ可愛らしい二人です。
まずは名前を覚えてやってください。
向かって左から
島田美舞、石田剛太、田崎小春
愛称は
島田、石田剛太東京パリス、田崎ちゃん
ですね!これからのこちヨロはこの三人にかかってます。今週のこちヨロのコーナーは基本的に彼女達にミッションを与えるコーナーとなっております。彼女達にもブログを書いてもらおうかなあと思っております。
色々動くこちヨロから目を離すな!
はい。
いくら石田剛太がガールズに鼻の下を伸ばしたも、僕と宮Dは真顔です。何故なら我々はこちヨロ保守派……。
はい、締めの一杯の時間です。こちヨロがどう変化しても進化してもここだけはかわらねえよ?
今週は二週分連続でうpしますからね。泥酔しないように!
まずはこれ!
俺と手紙と華子と俺と 締めの1杯 Another Story
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彼と出会ったのは、帰国する1週間前のことだった。
南半球で最も高いタワー「スカイタワー」が見えるこのユースホステルには、世界中から多くの若者が集う。
彼もまたそのひとりだった。
彼は日本を離れ、世界中を旅しているという。
そんな彼の第一印象はあまり良くなかった。
「世界に憧れている?」
「日々の生活から目を背け、この地にやってきたのでは?…それも世界中を旅しているなんて」
ワーキングホリデーを決めたころの私は、人のことを言えるようなしっかりとした決意の人物ではなかった。
だから、彼の言うことが眩しすぎるくらい志高く、信じがたいものだった。
でも、いつからだろう。
彼に、私自身のことをいうようになったのは。
いつからだろう。
こんな私に、彼がいろんな話をしてくれたのは。
本当は、彼と一緒に旅を…。
そんな想いもあったが、彼は彼の道があり
私には私の道があった。
女性「これ、私の連絡先。それと…」
男性「それと?」
女性「いや、気をつけて、旅を続けてね」
男性「ありがとう」
何か足りないことはわかっていた。
でも、それを追い求めるのは互いに傷つけてしまうこともわかっていた。
男性「それじゃ、また、どこかで」
彼は次の目的地へと旅立っていった。
その背中をじっと見つめ、私は帰国の途についた。
ここではない、どこかへ。
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いやあ。これね、ヨーロッパ企画の本多さんが書いた本多カクテルなんですけれども。本多カクテルでは「俺」視点だったんですが宮Dはその「俺」が恋する相手、「華子」の視点で書いてるんですねえ。
めっちゃええ感じにしとんな、おい!
ただ、これ冷静に見ると、夢を語る本多さんそっくりのずんぐりむっくりに海外で気づかない間に開放的になって恋しちゃったバックパッカー女子の話ですね。「俺」も本編のカクテルではかなりすっとこどっこいやったし。このカップル、すぐ別れるに5万円。ただ、ラストの一文が神がかってますね。ここではない、どこかへ。これ、「ここではない」「どこかへ」の間にある「、」が味噌です。
さて、もうだいぶ酔ってると思いますが、まだいきます。
ストローハットの彼女 締めの1杯 After Story
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いつもの休日であれば、この時間に目が覚めることはあまりない。
女性「これから行ってもいいかな?」
彼女から急に連絡があったのは、前日、昼過ぎのこと。
男性「これから?」
女性「ダメ?」
男性「ダメなことはないよ。心配になって。僕も会いたい」
僕らは付き合い始めて1ヶ月が経とうとしている。
京都と福岡。
時間は経過するも、それはお互いにとっての時間であって、ふたりでの時間は数えれる程だった。
女性「あ、起こしちゃった?」
男性「早起きだなぁ」
女性「寝てる時間がもったいなくて」
明らかにサイズ違いの僕のTシャツを着た彼女は、テレビの前で体育座りをしながら僕の目覚めを待っていた。
女性「勝手に冷蔵庫の中のものを使っちゃいました」
男性「何も入っていなかっただろ?」
僕がそう話すと、彼女は台所へと向かい、2枚のプレートを持ってきた。
ベーコンとスクランブルエッグ、それにサラダが盛り付けられたプレート。
女性「宿代?…にしては、足りないかな?」
僕の返事を待つその笑顔に、ノーはなかった。
女性「それと、これ。地元の作家が作ったもの」
そう言うと、彼女は真新しいマグカップをふたつ、お互いのプレートの横に並べた。
男性「ありがとう」
女性「味付け足りなかったら、ちゃんと言ってね」
イニシャルが入ったカップから漂う、ほのかな珈琲の香りに、僕らの新しい朝が包まれた。
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はい。これこちヨロガールズの島田が女性の声をやってるんですよね。
これに関して、まず僕が思ったのは、
はあ?
ってことかな。上手く行き過ぎやん。この遠恋。でも、ちょっと女子からの急に会いたい……は不穏か。不穏ですよねえ。そういう時って案外浮気してたりしませんかねえ。浮気した心苦しさから急に会いたい……なんて。
あかん。あんまり考えすぎたら団長の迎え酒を作らないといけなくなりますからね。
とりあえず、ディレクターにこんなん言ったら絶対あかんけど。
宮D、
あんたディレクター辞めて物書きなりなはれ!
2015.04.24[Fri] 00:00
危ない!ブログあげたつもり詐欺になってました!危うい危うい。宮Dの締めの一杯を呼んでニタリ笑いになりながらあげたつもりの危ない奴でした。
今週の、ではなく先週のこちヨロはゲストに万能グローブガラパゴスダイナモス通称ガラパの川口さんがやってきてくれました!復活を祝いにやってきてくれましたねえ。こちヨロの復活を福岡で一番喜んでくれている男です。らしいです。
トークの冒頭、お互い褒めごろしあうところがたまりませんね。
さてさて今週の宮Dの締めの一杯!
今回のカクテルはなんとこちヨロポッドキャストのリスナーさんが送ってくれたメールから石田さんがインスピレーションを受けて…とは名ばかりの性的興奮を覚えてのカクテルでした。
そしてそれからさらにインスピならぬ興奮を覚えた宮Dの変態妄想。さて、どうなるのか!
苦くて甘い恋の味 締めの1杯 After Story
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チョコレートの中には苦味もあるが
いまの彼は、チョコレートより甘いものを見つけたみたいだった。
あの大学生を、久しぶり街中で見かけた。
もう、何年ぶりだろう。
最後に店にやってきたのは、チョコレートの相談をされたときだったかな。
大学生って言ってたけど、どこか幼さが残る印象だった。
でも、今日街中で見かけた彼は、
お店によく来ていた彼だったけど、あの頃と雰囲気が違う彼だった。
何より違っていたのは、手をつないで歩く彼の横のもうひとりの存在。
よかったね。でも少しジェラシー?
女の子「ママ、喉乾いたよ」
女性「はい、はい。ちょっと待ってね」
手をつなぎ仲良く歩くそのカップルは、私たち親子の横を通り過ぎていった。
「しっかりね」って、背中を叩く思いで、その背中を見送った。
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おいおい。母をしっかりと描きながらも、女の部分が見えるやないか!ちょっとアダルト!宮Dの妄想力は大爆発しとるな!今回!エクスプロージョン!
2015.04.12[Sun] 00:00
どうも。作家の団長です。
今週のこちヨロはいかがでしたか?
石田さんも一週目を経て少し慣れた感じはありますが……まだまだ本調子ではありませんね。往復ビンタして目を覚ましてやろうかと思ってます。
ふふふ。石田さんとこちヨロでは町を徘徊するイシダカクテルの作者でお馴染みのマネージャー吉田さんです。
そんな二人から告知!いや別に二人からってわけじゃないですけど……こちヨロは募集します!
番組アシスタントを!!!!!!
http://lovefm.co.jp/europe_kikaku/programs/more
に詳しくね!ありますから!チェックしてください!みんなでこちヨロを盛り上げよう!
さて。
西日本一チャラ熱いDこと宮Dの締めの一杯!
僕らのデート 締めの1杯 After Story
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最終の新幹線で僕は福岡に戻った。
滞りなく終わった出張で満足感に浸っていた。
行く前の不安が嘘のように。
どこか緊張していたのだろう。
充実した1日を終えた僕の体は疲れていた。
そして、この街の空気が僕の空腹にアラームを警告した。
明日は休みだ、仕事もない…♪
達成感に誘われ、鼻歌でも歌うかのように
僕はいつものバーへと入った。
マスター 「おつかれ。何にする?」
男性 「じゃ、ビールで。それとおなか空いてて、何か作ってくれる?」
マスター 「パスタならすぐにできるけど」
男性 「いいね。お願いします」
ビールを飲み、煙草に火をつける。
10名ほどが座れるカウンターテーブルの向こう側では、マスターがパスタを作る。
僕の右手奥のカウンターでは、女性が3名、笑顔でお酒を楽しんでいるようだ。
背を向けるマスターと会話をし、パスタの出来上がりを待つ。
マスター 「はい、お待ち」
男性 「ありがとう」
マスター 「それで、お土産は?」
男性 「そんな時間はなかったよ。今日は仕事が…」
僕は、あの紙袋の存在を思い出した。
うなじが綺麗な紫の着物を着た大人の女性。
僕はカバンの中から紙袋を取り出し、マスターに渡した。
男性 「よかったら、どう」
袋の中のお饅頭は、マスターが思った以上に入っていたらしく
僕に一言聞いて、店の奥に座る女性にも声をかけた。
女性 「ありがとうございます。京都のお饅頭?有
名なお饅頭?」
男性 「きっと、美味しいはずですよ」
答えにならない答えで、僕は答えた。
パスタを食べ終わりビールを飲み干す。
せっかくなので、頂いたお饅頭を一口。
男性 「なるほど。マスター注文いいかな?ブランデーを」
楽しい一日の余韻に僕は浸り、もう1本煙草に火をつけた。
そのとき、奥にいた女性のひとりが、僕の隣に座った。
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シェイクシェイク!ブギーな胸騒ぎ!
本編並みの長さ!宮Dの妄想力はとどまるところをしらねえな。っていうかこれは、さらに続きあるっしょ!宮D!
2015.04.06[Mon] 12:00
どうも。作家の団長です。
やりました!帰ってきました!こちヨロ3rdシーズン、開幕です!拍手ー!ビガッ!
今回も石田剛太、宮D、スタッフ一同気合入れてぶちかましていきますので皆さん是非是非応援よろしくお願いします!
そして今回3rdシーズンの目玉は……やっぱりこちヨロガールズの募集ですね!こちらホームページなどで順次情報を出していきますのでチェックしてください!
今月のカクテル女優は田崎小春さん。
かわいらしいですね。万能グローブガラパゴスダイナモスさんからやってきた女優さんです。
そして、もちろんこれは健在だ!
宮Dの締めの一杯!
僕らの間の空間 After Story
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くちびるが離れるとやわらかく僕らを音楽が包んだ。
女性:ロミオ?
僕は彼女のつぶやきが理解できずにいた。
女性:この曲、ロミオとジュリエットで流れていた曲
男性:…そうだったかな
僕は音楽以上にくちづけをしたことが気になっていた。
だが、次の瞬間、彼女の目から涙がこぼれた。
男性:急だったね
女性:うんうん、そうじゃなくて…
そういうと彼女は遠くを見つめながら涙が落ちるようのをこらえていた。
その目線は、まるでここではないどこかを見ているようだった。
何かを思い出すように。
男性:デズリーのKissing You?
彼女はうなずき、乾杯と言って、笑顔でキールロワイヤルを飲み干した。
今夜、僕は初めて彼女の隣に座った。
いままであいていた空間を埋めることで、彼女の心のさみしさを
少し察することができた。
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おや、今回はなんだか正統な感じでアフターストーリーですねえ。爆発的な妄想ではないけど、しっかり作品になった……おい宮D!こんなもんじゃねえだろ!あんたの脳みその中身はよう!
2014.11.08[Sat] 00:00
どうも。皆さんご無沙汰です。こちヨロ作家の団長です。
今はもうこちヨロは本放送ではやってないですが、ポッドキャストの方を細々と更新しています。
と言いつつ、、実は最近毎週ポッドキャスト更新!と謳っていながら滞りがちになっておりまして…すいません!
またきちんと褌を締めなおす次第なので僕らこちヨロを今後ともよろしくお願いします!
最近は、石田さんが東京で舞台出演しておりまして僕の方も京都で自劇団の舞台があったりと演劇めいた日々を送っております。よくよく考えたらこのブログもこちヨロ本放送やってる時だけでなく、京都でのことも色々と書いて行けたらなあと思っております。
ただ、こればかりは報告することがないとマジでただの雑記になってしまう恐れがあるのでそれだと僕が個人的にやってるブログと何ら変わりがないという悪夢になってしまうので不定期更新になってしまいますが…ただ不定期更新ってのも味気がないというかなんというか。
しかし、普段の行いとか近況報告をポッドキャストのほうでやっちゃってるのでここで書くと重複だしなあ……と考えた結果月に二回ほど僕が団長版イシダカクテルをここで書く!という感じのことをやってみようかなあなんて思ったりしてます。月に二回と書くとおかしくなるかな。月に二本、かな。イシダカクテルならぬ、ダンチョウショウチュウ?ダンチョウテキーラ?ダンチョウミロ?ダンチョウムギチャ?
なにはともあれ、僕らは元気です!
なので今後しっかりポッドキャストも更新していくのでよろしくお願いします!
2014.09.22[Mon] 00:00
やあ。構成作家の団長やで。またまたブログサボりがちで申し訳ない。
でもね、ちょっと、今週の放送が始まる前にこれだけはもとに戻したかった。ペースだけは。
だってさ、今週で……。
へいへーい!
二週分溜まってるけど、イシダカクテル、宮Dの締めの一杯でーい!
これ、いっつも思ってるんやけどイシダカクテルだけ抽出してmp3とかで着うたダウンロードとかできひんのかな。あと締めの一杯も全部ラジオドラマ化…いや、締めの一杯は読み物だからいいんだ。わかってるぜ宮D。やいやい言うな。
ひとり After Story 締めの1杯
僕の隣に座る女性は、新たにカクテルを注文した。
どうしよう。こんな女性の横で、どんなカクテルをオーダーするのが、正解なのか。彼女と同じカクテルを注文すると、間違いはないだろう。ただ、そのカクテルは女性好みのカクテルで、男性がオーダーすると、この女性は僕のことをドン引きしちゃうかもしれない。しかし、まったくわからないカクテルをオーダーするほどカクテルを知らないし。。。悩む。
男性「知り合い?」
しまった!
この女性には、連れの男性がいたことを、すっかり忘れてしまっていた。それも遠くで観ていたよりも意外に体の大きなやつじゃないか。
女性「いま、お会いしたばかりよ。どうあなたも一緒に」
男性「それじゃ、失礼するよ」
連れの男性は、彼女をはさみ、彼女の隣に座った。少し離れて座ってくれてよかったと思いつつも、僕のことをどう思っているのだろうかと気になった。隣に座る彼女と、彼女の香水の匂いで、反対側に座る彼の雰囲気を、余計に読み取ることができない。
マスター「お客様、何になさいますか?」
私「おかわりで」
また!やってしまった。おかわりはビールになってしまうじゃないか!せっかくカクテルを注文しようと思っていたのに。
ずらりと並ぶお酒がため息をついたように感じた。「彼女と同じカクテルでもよかったんだぞ」。。。どこの国かわからないラベルのお酒が僕に語りかける。
この場を早く去りたいのだが、きっかけがつかめない。ビールを今度は半分まで一気に飲んだ。
女性「何か気をつかわせてますか?あ、私たちカップルに見えます?」
男性「俺の彼女に勝手に近づくな!。。って、そんなこと言いませんよ。僕らは、そういう関係じゃないですので」
どれが正解なのかわからないこの空間を、僕は少し勘違いしていたようだ。
お店の中にあるテレビでは、明日の予告先発が伝えられた。僕の知っている世界に戻れたと感じることができた瞬間、一気に飲んだビールの酔いがまわってきた。
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「彼女と同じカクテルでもよかったんだぞ」。。。どこの国かわからないラベルのお酒が僕に語りかける。って一文、宮Dの吉田リスペクトか!
御馳走様が聞こえない!
ファンタジー After Story 締めの1杯
店をあとにした僕はタクシーを捕まえた。
それなりに時間は過ぎていたが、夜明けまで、まだ時間があった。
タクシー運転手「お仕事ですか?」
男性「いや、まさか、この時間までは」
タクシー運転手「そうですか。今夜は不思議な夜でしてね」
聞いてもいないが、何かしゃべりたそうにしている運転手に遭遇することは、たまにあるが、今夜の運転手は、しゃべりたそうというより、むしろ僕に話を聞いてほしいといった感じで話を始めた。
タクシー運転手「先ほど初老の男性を、お送りしたのですが、お客様と、とてもよく似ていられた」
男性「僕とですか?」
タクシー運転手「そうです。そして、その男性は、こうおっしゃられておりました」
タクシー運転手は話を続けた。
今夜、その初老の男性は、ある青年に出会い忘れていた何かを取り戻すことができ、人生が救われたと。先に起こることなんて誰も予測はできない。悩んだり迷ったりすることは、年齢を重ねても、いつでも起こること。ただ、その局面において、いつも自分を信じて進むことができると道は開ける。人生なんて、誰かに評価されるものではなく、自分が評価できるかどうかのものであったと。
タクシー運転手「そして、その初老の男性を送り届けたところで、最後に1つ付け加えていてね。それが、このあと青年を乗せることになるだろうから、彼をここまで送り届けてほしいとね」
タクシーが停車したのは僕の家の前だった。
タクシー運転手「きっと、あなたのことでしょ?ここでよろしかったですか?」
男性「えぇ、ありがとうございます」
その時、メールが1通届いた。
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もう一生続くやつや!ずーっと続いていくやつやんか!
人生なんて、誰かに評価されるものではなく、自分が評価できるかどうかのものであったと。
ラジオ局のディレクターと、DJと構成作家。俺たちの冒険は今始まったばかりなんだ。
2014.09.08[Mon] 07:00
いやあ、申し訳ない。本当は一個一個紹介したいけど、僕が悪いよね。一挙公開。締めまくりの一杯たち。
特別なソルティドッグ After Story 締めの1杯
ドアを開け、眼を真っ赤にした彼女がカウンターの席に座る。
女性「お水を1杯くださる」
顔を上げた彼女に驚くマスター。
マスター「どうも人違いのようだ」
マスターは彼女に聞こえないように、僕に囁いた。
男性「え?!」
思わず出た僕の言葉に、彼女が気づく。
女性「ごめんなさい。今夜は少し悲しいことがあって」
僕が声を発するまで、彼女は僕の存在に気づいていなかったのだろう。
男性「あ、いえ。こちらこそ」
マスター「どうぞ、お水です。それと、これはあなたに」
マスターはお水と、グラスの縁に塩のついていないソルティドッグを差し出した。
今日、僕は彼女と別れた。
どうしようもない気持ちになり、このバーにやってきた。
「嫌や、嫌や」という気持ちは、マスターの特別なソルティドッグで少し和らいだ。
そんなときに来店した彼女。
僕の瞳に少し涙が残っていたのかもしれない。
お店に入ってきた彼女は、別れた彼女に見えた。
だが、入店した彼女は、別れた彼女に似た別の女性だった。
女性「マスター、これは?」
マスター「それは、特別なカクテルです。よね?」
マスターは僕に確認した。
男性「ええ」
マスター「それを飲みきったら、ご一緒にいかがですか?」
マスターは僕に新しいカクテルを差し出した。
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新しいカクテルは、新たな出会いを象徴し、そして全く同じ未来を辿る道しるべなのだ!
ワンピース After Story 締めの1杯
【大人になることは恋愛を多く経験することだと思っていた10代】
「そんなことないよ」
僕の部屋に、残していった彼女のワンピースが僕に語りかける。
もう彼女は、この部屋にはいない。
もう彼女は、この部屋にもどってくることはない。
わかっているのだが、部屋の隅々に彼女の思い出がよみがえる。
「未練がましい男ね。私なんかより、あなたにはきっといい人がいる」
声にならない声が聞こえてくる。
重症だ。
こんな日がいつまでも続くのだろうと思っていた、彼女に出会うまでは。
【恋の病に効く薬は、恋だと知った20代】
人を好きになることよりも、人に惹かれることを覚え、恋をする。
女性「あなたはやさしいのね」
出会ったばかりの彼女が僕に囁く。
同じことを、これまでにも何度となく言われてきた。
そして、彼女は僕に告げる。
女性「他に好きな人ができたの」
【人を好きになることを覚えた30代】
僕と付き合う女性は、いつも僕よりも半歩前の人生を歩んでいるように思えた。
なぜ彼女たちは、次を求めるのだろう。
わからない。
そして、人を好きになること。
恋をすること。
僕は、恋愛の経験を重ね、大人になったのだろうか?
わからない。
ただ、人を好きになることだけは覚えた気がする。
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結局生きていくことっていうのは色んなものをそぎ落としてルーチン化されることなのかもしれない。ガタガタ言わずに肉を食え。
2014.08.19[Tue] 00:00
どうも。構成の団長です。
ビルのゲーツも着々とツアー開始ってなもんで、京都公演が先日終了したみたいですね。と言っても僕はまだ見ていないので気持ちはみんなと一緒。つまり、
石田さんが噛んだら手の爪を全部はがしてやろうと思ってます。暴力?馬鹿言っちゃいけない。口で言ってもわからんやつは体で覚えさせるしかないんだ!
写真はゲストの土佐さんと土佐カクテルを録っている酒瀬川さん!
とってもクレイジー!
さて。全国で8万人が楽しみにしているこのこーなー。
宮Dの締めの一杯!最近宮Dって呼びすぎて宮原だったか宮下だったかがわからなくなった自分が怖い。
CRAZY GONNA CRAZY another story 締めの1杯
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マスカレード(=masquerade)な男は嫌い。
親切そうな人でも、それが見せかけの優しさだと気づくと、がっかりするもの。
だからあたしは付き合う相手の困った顔が見たいの。
もちろん、無茶を言ってるのくらいわかってる。
理解してもらえないこともわかってる。
でもね、本当のあなたの姿がわからないと、あたしもわからなくなるものよ。
「あたしクレイジーな人好きだよ」と言ったら、あなたはあたしと付き合ってくれたわ。
「星が欲しい」と言ったら、あなたは夜空に向かって思いっきり手を伸ばしてくれたわ。
真冬に水風呂に入ったら、あなたはあたしを本気になって心配してくれたわ。
でも、突然あなたは「もう別れよう」と告げてきた。
嫌で、嫌で夜通し(=overnight)涙が出たわ。
私にとって、あなたと別れるのは大事件(=sensation)。
「おおきに」なんて言われても、「まいど」なんて言って笑えない。
新しい明日(Brand New Tomorrow)が来るまでは。
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個人的に大好きだけど、TRFの楽曲を上手くはめ込んでることを伝えた過ぎて説明過多になってるな。
宮D!あんたラジオはナチュラルな反応が好きな癖に!こらーーーーー!!!!
2014.08.11[Mon] 00:00
どうも。構成やってる団長です。皆さん元気ですかー?台風にも暑さにも負けない力がここにはある!こちヨロ!
さてさて。ヨーロッパ企画の最新作「ビルのゲーツ」も発進したみたいで、うかうかしてたらあっというまに福岡にもやってきますからね!
最近忘れがちだけど、このラジオは福岡公演にお客さん入らないヨーロッパ企画が福岡にハマるために始めたラジオですからねえ。最近カクテルめいたラジオになってるけど…どんとこい!そのぐらいのほうが心地いいってね!
もう完璧にビルのゲーツ月刊とでもいいましょうか。スペシャルですよ。ふふふ。今週は諏訪めいてますかね?諏訪さんは僕の京都でぶ協会直属の上司としてリスペクトしてます。どこまでもついていきます。
そして、今週は諏訪カクテルだったので宮Dの締めの一杯もこんな感じに!
キル After Story 締めの1杯
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男と女の関係は、キリがない話の繰り返し。
あの夜、吹っキレた話をしたのは、あなた。
そして、言葉に理解しキッテいなかったのは、わたし。
なのに、なぜ今になってキリがない話を繰り返してくるの。
キレたはずの糸なのに、なのに、なぜ再び結ぼうとするの。
思いキッテ、キッタ前髪。
疲れキッタ心。
キルはずだったあなたからの電話。
キット、またふたりキリの毎日が訪れる。
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言葉遊びまでしっかりモノにする宮D。あんた、ほんまは書生ちゃいまっか?
2014.08.04[Mon] 00:00
構成作家の団長です。
私事ですが、本番本番の嵐でして少し遅れちゃいました。うpが。すいません。
しかし、暑い夏も一旦落ち着いたという感じで早く福岡に帰りたいなあ。
ビルのゲーツもすぐそこに来ています!みんな準備はいいか!?準備ができてるってやつは手の平を見せてくれ!
さて。宮D無双の時間です。締めの一杯!
君とのデート After Story 締めの1杯
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海の向こう側へと、わたしはパドリングを繰り返す。
日曜日の朝。
あなたのいる海へとつながる、この海で。
元気にやってる?
新しく買ったこのボードいいでしょ?
今朝の波の調子はどう?
なぜ、そんなにうまくいくのかしら?
ちょっと待ってよ。
違う場所にいても、こうやって海の中にいると、あなたと会話ができている気がする。
急にいなくなり、結局あまりしゃべれなかったけど、あなたはわたしの憧れ。
今度この海に戻ってくるあなたを驚かせるために、絶対にうまくなってやるんだから。
日曜日の朝が好きといったあなた。
そんな日曜日のあなたを、
海の中にいる少しの間だけ、わたしはデートをしている気分になるの。
まだ名前も知らないあなたと。
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こいつ、めっちゃ日焼けしてそう。
いしだ ごうた
1979年6月3日生まれ、愛媛県出身
俳優/ラジオパーソナリティ
趣味/写真・ラジオ鑑賞
特技/バレーボール
99年、第2回公演よりヨーロッパ企画に参加。以降、ほぼ全本公演に出演。
多数の外部出演にくわえ、イベントでのMCや、ラジオパーソナリティとしての活動も多い。
また、「ヨーロッパ企画の暗い旅」などのバラエティでも活躍。